2024年は例年と比べ、仮想通貨(暗号資産)の相場がよく、利益や含み益が出ている方も多いのではないでしょうか?そんな方々の中には、「税金の支払いが不安だな...」「今年の損益はいくらになるんだろう...」「仮想通貨を売却するタイミングはいつが最適なんだろう...」と思われてる方もいるでしょう。そこで本記事では、仮想通貨の税金について解説し、クリプトリンクの損益シミュレーション機能の使い方を説明していきます。クリプトリンクの損益シミュレーション機能を使えば、今いくらの含み益や含み損があるのか、現在の評価額はいくらなのかなどを分かりやすくグラフと数値で確認することができます!まだ活用したことがない人は、ぜひこれを読んで活用してみてください。仮想通貨の税金とは個人が仮想通貨(暗号資産)の売買や運用をして利益が発生した場合、原則として雑所得に区分され、以下の場合には所得税の確定申告が必要となります。給与所得があり、雑所得が20万円を超える場合所得税は課税される所得金額に応じて、税率があがります。以下は課税される所得金額と税率の表になります。また、仮想通貨を売却した仮想通貨を他の仮想通貨に交換した仮想通貨を商品などの支払いで利用したステーキングやレンディングなどで報酬を受け取ったマイニングして収益を受け取ったのような取引をした場合に損益が発生します。仮想通貨を購入したり、保有しているだけでは損益が発生しないため、年間で売却する仮想通貨の数量を調整することで、所得税の調整を行うことは可能です。仮想通貨の税金についてもっと詳しく知りたい方は以下記事をご覧ください。「【初心者必見】仮想通貨(暗号資産)の税金とは?基本の計算から確定申告まで丸わかり」仮想通貨の損益計算方法はここでは仮想通貨の損益計算の方法を解説します。仮想通貨の損益は1年ごとに計算され、仮想通貨の売買による損益は「総平均法」で計算を行うことができます。総平均法では通貨ごとに以下の計算を行います。損益 = 総売却額 - (売却数 × 平均取得単価)総売却額というのは、1年間でその通貨を売却した際に受け取った代金の合計で、仮想通貨に交換した場合は受け取った通貨の時価が売却額となります。また、売却数は1年間で売却した通貨の数量となります。そして、平均取得単価は、平均取得単価 = 購入に使った金額 / 購入した通貨の数量で求めることができます。※平均取得単価については、計算する年以前の情報も考慮する必要があります。また、売買ではなく、ステーキングやレンディング、マイニングなどで仮想通貨を報酬として受け取った場合は受け取った時点の時価で利益が発生します。具体的な計算方法など、仮想通貨の税金についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。「仮想通貨(暗号資産)の税金まとめ!10個の利益発生のタイミングと損益計算方法を解説」クリプトリンクの損益シミュレーション機能の使い方クリプトリンクでは取引所のデータを登録することで自動で損益計算を行うことができ、損益をシミュレーションすることができます。ここでは、登録〜損益シミュレーション機能で現在の収支や評価額を確認するまでの方法を説明します。STEP-1 年始の仮想通貨の情報を登録するクリプトリンクに登録、ログインしたら「収支計算」画面へ移動します。先ほど解説したとおり、損益の計算を行う場合、「平均取得単価」の情報が必要となります。もし、取引を始めたのが今年からではなく、昨年以前に取引を行っている場合は、「期首(1月1日時点)で保有している仮想通貨の数量」と「その数量に対する取得額」の情報が必要となってきます。この数量が分かる場合はその情報を新規明細登録汎用フォーマットで登録の方法で登録する必要があります。もし分からない場合は、仮想通貨の取引を行った年度から計算を行い繰り越しを行う必要があります。複数年度の計算を行う方法については「クリプトリンクで複数年度の計算はどうやる?まとめて一気にやってみた」の記事で紹介しています。新規明細登録「新規明細の登録」から明細の登録をします。以下の情報を入力し、登録します。取引種別:前期繰越取引所:前年度繰越取引通貨:期首に保有していた仮想通貨取引通貨数量:期首に保有していた取引通貨の数量繰越取得原価:取引通貨数量の取得価格収支計算画面に反映されます。汎用フォーマットで登録複数の通貨を保有している場合は汎用フォーマットを利用してまとめて登録することができます。「アップロード」をクリックし、取引明細のアップロード画面に移動します。そこで、取引明細フォーマットを「汎用フォーマット」にして、「汎用形式のサンプルファイルダウンロード」から汎用フォーマットのデータをダウンロードします。汎用フォーマットのデータをダウンロードしたら、繰り越しの情報を入力します。下画像のように、取引年、取引日、取引時間、取引所、取引種別、取引通貨、決済通貨、決済通貨数量、取引量に情報を入力します。汎用フォーマットのデータに情報を入力したら、アップロードを行います。収支計算画面に反映されます。STEP-2 取引明細を登録する期首のデータを登録したら、取引明細を登録します。「アップロード」をクリックし、取引明細のアップロード画面に移動します。そこで、取引明細フォーマットにご利用の取引所を選択し、取引データをアップロードします。※「○○のファイルの取得方法はこちら」で、その取引所で必要な取引データとその取得方法を確認することができます。証拠金取引やNFT取引がある場合は、画面上部で切り替えることができるため、そこで登録を行います。STEP-3 損益シミュレーション機能を使って収支を確認してみよう全ての取引データを登録したら、「TOP」画面に移動して「損益シミュレータ」から損益シミュレーションを行います。下の画像の損益シミュレータに画面の詳細について説明します。左から通貨:仮想通貨の種類保有量:計算上の通貨の残数平均取得単価:通貨の平均取得単価シミュレーション利用レート:通貨の時価レート現在の評価損益:保有している通貨の現在の価格(平均取得単価 × シミュレーション利用レート)シミュレーション後の評価損益:保有量から売却数量を差し引いた数量に対する現在の価格売却数量:売却する数量※1現在の収支:通貨の現在の収支シミュレーション後の収支:売却数量を売却した場合の収支※1 「売却数量」に数量を入力すると、その数量をシミュレーション利用レートで売却した時の今期の収支が計算されます。損益シミュレーション利用レートはクリプトリンクで取得した現時点のレートが入力されていますが、ご自身で変更することも可能なので、必要な場合はご自身でレートを入力してご利用ください。下記画像は今保有している通貨を全て売却した際の損益をシミュレーションしております。今保有している仮想通貨を売却した場合仮想通貨取引の全体の損益が 460,000円から1,343,849円となることが分かります。「現在の収支」と「シミュレーション後の収支」を比べると分かると思いますが、ETHについては保有している数量を売却した際、-2,017,760円の損が発生しています。もし、今年度の損益を減らして、支払う税金を抑えたい場合は、ETHを売却すればいいということが分かりますね。このように、今仮想通貨を売却すると、今年の損益がどれくらいになるかが分かるため、今年の税金の調整にご利用ください。まとめ本記事では仮想通貨の税金について仮想通貨の損益計算方法損益シミュレーションの使い方を解説しました。仮想通貨の取引で発生した損益は雑所得に区分され、給与所得があり、雑所得が20万円を超える場合は所得税の支払いが必要となります。また、所得税は所得に応じて税率が変わるため、仮想通貨取引の損益を調整することで支払う税金を抑えられる可能性があります。そのためには、自身の損益を把握しておくことが大切になります。クリプトリンクでは仮想通貨取引の損益を計算できるだけではなく、損益シミュレーションを使って、今仮想通貨を売却したら損益がいくらになるのかをシミュレーションすることもできます。ぜひ、ご利用ください。