仮想通貨投資を行っているみなさんは、さまざまな投資戦略を持っていると思います。市場が読みやすい時に短期取引を仕掛ける手法、長期保有を前提に安定した銘柄に投資する手法、あるいは仮想通貨ならではのステーキングやレンディングを活かした手法をとっている方もいるのではないでしょうか。そんな多岐に渡る投資手法の中でも今回は「ほったらかし積立」について紹介します。「ほったらかしで積立ってどういうこと?」「積立のメリットやデメリットは?」「どこの取引所でできるの?」このような疑問にお答えするとともに、取引所の選び方のポイントや積立投資をした際の税金についても解説していきます。これから積立をしようと考えている方はぜひ最後までご覧ください。この記事の要約「ほったらかし積立」とは銘柄と周期や金額を指定しておくと、自動的に購入してくれるサービス自動積立のメリットには、平均購入価格を平均化できてリスクを減らせる、自動なので感情に左右されず機械的に投資できる、などがある自動積立のデメリットには、定期積立は含み損が膨らむ可能性がある、自動積立に手数料がかかる場合がある、などがある自動積立サービスを選ぶ際、投資したい銘柄がサービスに対応しているか、手数料が許容範囲か、などのポイントを確認する自動積立は取引の管理は容易だが損益計算は煩雑になりがちなので、損益計算の自動化ツール「クリプトリンク」を活用しよう仮想通貨の「ほったらかし積立」とは?そもそも「ほったらかし積立」とは自動で積立を行う投資方法、あるいはそれを行ってくれるサービスのことを指します。簡単に言うと、投資したい銘柄と積立の周期(毎日や月一回など)や積み立てる金額を指定しておくと、あとはその周期に合わせて指定した金額分を自動的に購入してくれるサービスです。非常に便利なサービスですが、すべての取引所で提供されているほど一般的なサービスではないので、このサービス自体知らなかったという方もいるのではないでしょうか。「ガチホ」との違い「ほったらかし積立」はその性質上長期保有になりがちではありますが、単に長期保有を続けるいわゆる「ガチホ」とは大きく異なる部分があります。ガチホとの違いガチホは購入したらそのままだが、ほったらかし積立は機械的に購入し続けるガチホは購入した時点での取得単価から動かないが、ほったらかし積立は定期的な購入なので平均取得単価を平均化でき、高値掴みのリスクを抑えられるどちらも長期保有といえば長期保有ですのであまり意識されませんが、ガチホは定期的な購入を続けない場合でもガチホと呼ばれます。そのため、ガチホは非常に安い時期に一気に購入することができていれば大きな利益を上げやすい反面、購入した時期が悪ければ損失が大きくなるリスクもあります。一方の積立は、特定の時期に一気に購入することがないので利益が跳ねるということはありません。ですが、高騰時も下落時も一定の金額を積み立てていくので、高騰時には少なく、下落時には多く購入されるため、平均取得単価を平均化できるという下落に強い低リスクな投資手法になっています。これを利用した代表的な投資手法に「ドルコスト平均法」があります。仮想通貨投資でほったらかし積立がおすすめな理由仮想通貨投資では、ほったらかし積立はおすすめできる投資手法です。基本的に仮想通貨はボラティリティが大きいため、どのような投資手法を用いたとしてもある程度高いリスクは避けられません。もちろんハイリスクを承知で大きな利益を目指す方法もありますが、ハイリスクになりがちな仮想通貨投資において「いかにリスクを減らすか」という観点は非常に重要です。それを考慮した際、多岐に渡る仮想通貨投資手法の中でも、先ほど比較したガチホと積立は安定銘柄さえ選べばかなり低リスクな部類の投資方法と言えます。その上で、基本的に安い時期を狙って自分で買って長期保有するガチホに比べ、定期的な購入が機械的に続けられるほったらかし積立は平均取得単価を平均化できるため、よりリスクを減らせます。仮想通貨の自動積立のメリットとデメリット自動積立にはどのようなメリットやデメリットがあるか、まとめてみましょう。メリット定期的な積み立てはドルコスト平均法のように平均購入価格を平均化でき、リスクを減らせる自動であることで買い忘れがない自動なので感情に左右されず機械的に投資できる単純な取引なので管理が容易先述の通り、定期的に一定の額を積み立てることは「ドルコスト平均法」に代表されるようにリスクを減らす定番の積立投資手法で、これが自動的に行われるので、ほったらかしておくだけで低リスクな運用ができます。また、自動的に積立が行われるため買い忘れを防げる上、「感情で投資をしない」や「機械的にルールを守る」といった投資の大原則を意識しなくても守れます。購入頻度や銘柄の数にもよりますが、銘柄を絞った場合一年間の取引総数もそこまで多くならないので、確定申告などに向けた取引の管理も容易です。デメリット定期積立は高価格帯でも購入するため含み損が膨らむ可能性があるすべての取引所で提供されているわけではない取引所によっては自動積立に手数料がかかる場合がある定期的な積立はドルコスト平均法のように購入価格を平均化する手法のため、高価格帯で購入が続いた後に下落した場合、一時的に含み損が膨らむ可能性があります。また、すべての取引所で提供されているわけではないので、人によっては「自動積立のために口座を開設する」手間が発生することがあります。取引所によっては自動積立を行う際に別途手数料がかかることがあるので注意しましょう。自動積立ができる取引所を紹介!では、ここで自動積立ができる取引所をいくつか紹介しましょう。自動積立ができる国内取引所OKJbitFlyerGMOコインcoincheckSBIVCBITPOINTZAIFメルコインここに記載したものがすべてではありませんが、デメリットでも紹介したようにすべての仮想通貨取引所で自動積立サービスが提供されているわけではありません。ですが、徐々に提供されている取引所は増えてきていますので、一度ご自身の利用している取引所のサービス一覧などを確認した後、これらの取引所の利用を検討してみてください。選び方のポイントでは、自動積立サービスを利用するにあたってどの取引所を選べばよいでしょうか。取引所の選び方にはいくつかポイントがあります。取引所選びのポイント積み立てたい銘柄が自動積立サービスの対象か確認する手数料がかからないか、かかる場合はどれくらいかかるか積立頻度や積立金額は自分の考える積立計画に合っているか積み立てて保有している通貨にステーキングなどのプラスがあるか取引所によっては通常の取引所での購入はできても自動積立サービスには対応していない銘柄がある場合があるので、積み立てたい銘柄が対応しているか必ず確認しましょう。また、手数料がなければ良いですが、サービスによっては購入のたびにかかるパターンもあるので手数料が許容できる範囲か事前確認を忘れないようにしましょう。サービスによって毎日、毎月など選べる頻度が固定されていることがありますし、毎回の積立金額に下限や上限が設定されていることがあるので、これらが自身の積立計画に合っているかもチェックしておきましょう。最後に、これはあればラッキー程度ですが、積み立てた通貨にステーキング報酬などが適用されてプラスの報酬が得られる要素があればぜひ選びたいですね。仮想通貨の積立は税金に注意!定期的な積立は取引自体は単純ですが、確定申告などのために損益計算をする際には注意が必要です。自動積立の課税タイミング自動積立を継続した場合、どのタイミングで課税されるのでしょうか。そもそも自動積立に限らず仮想通貨は購入しただけでは課税されません。課税タイミングは「仮想通貨を売却したタイミング」、更にステーキングなどで報酬を得られる場合には「報酬を得たタイミング」で利益が計上され、課税されます。仮想通貨を売却したタイミングでは、それまでにその銘柄を取得した際の金額を通算した平均取得単価を元に、売却時にどれだけ価格が上がっていたかを算出し、利益を計算します。報酬を得たタイミングでは、報酬を得た時点での時価を元に利益を計算します。こう見ると定期的な積立だけであれば課税タイミングはそこまで難しくないように見えますね。ですが、個人の仮想通貨取引で通常用いる「総平均法」という損益計算方法では、それまでの購入したタイミングでの価格を記録しておかなければ平均取得単価を算出できませんし、報酬があれば報酬を得た時点での時価を記録しておく必要があります。課税タイミングは売却時ですが、意外にも購入時の価格を正確に記録しておかなければ売却時の利益が計算できず税金の計算もできないので、積立でも税金には注意しましょう。積立投資の仮想通貨の税金については以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。仮想通貨(ビットコイン)積立投資の税金ガイド!総平均法・移動平均法での計算方法も詳しく解説損益計算の自動化ツールも活用しようそこで、定期的な積立でも面倒になりがちな仮想通貨の損益計算には、損益計算の自動化ツール「クリプトリンク」の活用をおすすめします。クリプトリンクでは、各取引所が提供する取引履歴をアップロードするだけで簡単に損益計算が行えます。特に自動積立では自分で意識していない間に購入が続けられますし、多くの場合積み立ては年単位で取引を行うため年をまたいで繰り越すといった処理も行わなければなりません。その上で、損益計算に使う平均取得単価を算出するために毎回の購入価格を記録しておく必要があったり、ステーキングの報酬を得たタイミングと時価を記録しておかなければならなかったり、非常に面倒です。これらの面倒な部分すべて、損益計算の自動化ツール「クリプトリンク」では取引履歴をアップロードするだけで自動的に行われるため、確定申告がとても簡単に行えます。ですので、これからほったらかし積立を行おうという方はぜひ損益計算の自動化ツール「クリプトリンク」のご利用をご検討ください。まとめここまでほったらかし積立についての解説と、ほったらかし積立ができる取引所や税金について紹介してきました。ほったらかし積立は仮想通貨投資の中でも低リスクな投資手法で、仮想通貨投資はしたいけど安定して運用したいという方にはおすすめの手法です。サービスを提供している取引所も徐々に増えてきていますので、ぜひ一度自身の利用している取引所で提供されていないか確認してみてください。その一方で、ほったらかし積立が長期間に渡ると過去の購入価格や時価を確認して損益計算を行わなければならず、確定申告が非常に大変になってきます。ほったらかし積立は設定さえすればあとはすべて自動で行ってくれるので大変楽ですが、損益計算だけが唯一面倒な点になりますので、そこもぜひ損益計算の自動化ツール「クリプトリンク」で楽にしてしまいたいですね。関連記事【初心者必見】仮想通貨(暗号資産・ビットコイン)の税金とは?基本の計算から確定申告まで丸わかり【2025年版】仮想通貨は持っているだけで課税される?確定申告前に必ず押さえたい6つの落とし穴