初めて仮想通貨取引をしようという方の中には、どの取引所を使って、どのような流れで仮想通貨を売買すればよいのか、不安な方も多いと思います。国内の取引所を探すと有名なところはいくつかありますが、中でも今回はビットバンク(bitbank)で取引を行う場合の口座開設から取引、確定申告のための損益計算の方法まで一通りの流れを解説していきます。今回の記事では「ビットバンクってどんなところ?」「ビットバンクで口座開設から取引までどうやればいいの?」「仮想通貨の確定申告ってどうすればいい?」こうした疑問にお答えしていきます。ビットバンクでの取引をこれから始めるという方だけでなく、既にビットバンクで取引をしているけれど仮想通貨の確定申告に不安があるという方も是非最後までご覧ください。ビットバンクとはビットバンクは、2017年3月からサービスを開始した国内の取引所です。2025年4月1日発表のオリコン顧客満足度調査では「手数料」と「システムの安定性」の2項目で3年連続1位、総合でも2年連続で1位となっており、初めて使う国内取引所を選ぶ際にはまず選択肢に入ってくるかと思います。これから長期的に仮想通貨取引をしていこうと考えている方にとっては「システムの安定性」の満足度が高いこと、また、デイトレードのように何度も取引をしていきたい方にとっても「手数料」の満足度が高いことは重要ですね。そんなビットバンクには以下のような利点があります。販売所のスプレッド(売買の差額)が小さい取引所ではメイカー注文でマイナス手数料が導入されている取り扱い銘柄が42種類と国内取引所上位の対応数(2025年4月現在)信用取引、貸して増やすサービスが利用できる何度も頻繁に取引をすると大量の手数料がかかってしまい、いわゆる手数料負け(手数料が取引の利益を上回ってしまうこと)のような状態になってしまいがちです。その点で、販売所のスプレッドが小さいことや取引所でマイナス手数料が導入されていることはかなり手数料負けのリスクを減らせ、頻繁に取引をしたい方には嬉しい点ですね。また、取り扱い銘柄も国内取引所の中ではかなり多い42種類で、わざわざ他の取引所に送金手数料を支払って移動させなくてもビットバンク内でさまざまな銘柄を取引できるので、いろいろな通貨に投資ができて、管理もラクですね。他にも信用取引や報酬を得られる貸して増やすサービスが利用できるのは、取引に慣れていろいろと試してみようとなったときにビットバンク内である程度完結できるので、そうした取引に関心の高い初心者の方におすすめです。ビットバンクで口座を開設する方法ビットバンクで取引をするには、まずビットバンクで口座を開設する必要があります。ビットバンクで口座を開設する方法はいくつかありますが、ここではビットバンク公式が推奨している最もスタンダードな、スマートフォンアプリとマイナンバーカードを用いた方法を紹介します。また、取引を開始するためには本人確認も必要になりますので、その方法も紹介します。まずは、ビットバンクに登録してアカウントを作りましょう。アカウント登録をするスマートフォンでビットバンクアプリをダウンロードするアプリの新規登録からメールアドレスを登録するメールアドレスに届いた認証用URLをクリックする以上で、一般的なアカウント作成が必要なサービスと同じ方法でアカウントを作成することができます。ここまでは他のサービスと変わらないのですが、仮想通貨取引を始めるためにはこの後に本人確認を完了させる必要があります。本人確認の方法は取引所によって変わることがありますが、ビットバンクではマイナンバーカードや免許証を用いて簡単かつ数分で本人確認を完了させることができます。本人確認をするアカウント作成から引き続き、基本情報を入力するマイナンバーカードまたは免許証を用意し、「サクッと本人確認」を選択利用する書類を選択し、マイナンバーカードか免許証のICチップの読み取りを行うICチップ読み取り可能なスマホとマイナンバーカードか免許証があればたったこれだけで本人確認を済ませられ、審査も迅速に行われます。これが最も手軽な方法ですが、もしこれらを用意できない場合でも郵送によって本人確認をすることができます。ビットバンク公式サイトでは、画像付きで詳しく説明していますので、わからない方はこちらからご覧ください。ビットバンクで仮想通貨を取引するには本人確認を終えて審査が完了したら、いよいよ仮想通貨取引をしてみましょう。早速の取引でどんな取引で何を買おうか迷うかもしれませんが、ここでは資金を入金して販売所と取引所での取引でビットコインを売買し、利益を出金するまでの流れを紹介します。資金を入金するまずは資金を入金しましょう。海外取引所では入金に手間がかかりますが、国内取引所では日本円を銀行口座から直接振り込める場合が多いので、初心者にもわかりやすいです。メニューから「入金」を選択します。入金ページの法定通貨から「JPY」を選択します。(JPYは日本円のことです)振込先の銀行を選び、指定された口座に入金する他の取引所でもよくあるミスですが、口座に入金する際には入金時の注意事項をしっかりと読んで慎重に行うようにしましょう。ビットバンクでは、ビットバンクに登録した氏名と振込名義人が同じでないと振り込めないといった制約があります。こうした注意点をしっかり読んでおかないと、正常に入金されず、サポートへの連絡が必要になり入金の反映に非常に時間がかかってしまいます。ビットバンク公式サイトの、日本円の入金方法の説明はこちら。仮想通貨を売買する入金が済んだら売買をしてみましょう。代表的で初心者向けのサービスである販売所、取引所での取引を紹介します。販売所販売所は、その時間に固定された金額で取引ができる方法で、簡単なイメージとしては「お店で値段を見て商品を買う・売る」形式を想像していただくとよいでしょう。手数料はかかりませんが「スプレッド」という買値と売値での価格の乖離があるので、売買差益を狙う場合には買値と売値の差に注意しましょう。ただ、後述の取引所では大量に購入した際に想定外の価格で約定する場合があるのに対し、販売所ではその時間ごとに一定の価格で大量に購入できる利点があります。では、ビットバンクの販売所でビットコインを買う手順を紹介します。「販売所」を選択し、「BTC」を選択し、「買う」をクリック何円分購入するか金額を入力し、「購入確認」をクリック「タップで購入」をクリックするこれでビットコインの購入が完了しました。ビットバンク公式サイトの、販売所で暗号資産を買う手順の説明はこちら。次に売る場合です。「販売所」を選択し、「BTC」を選択し、「売る」をクリック何BTC分売却するか数量を入力し、「売却確認」をクリック「タップで売却」をクリックするこれでビットコインの売却が完了します。ビットバンク公式サイトの、販売所で暗号資産を売る手順の説明はこちら。取引所取引所は、買い注文、売り注文が出されている市場で注文が合致した際に売買が行われる方法で、イメージとしては「買う側、売る側で金額を指定できるオークション」を想像していただくとよいでしょう。取引所では、価格を指定せず既に出ている注文から指定の数量・金額分約定する「成行注文」と、価格を指定して注文を出す「指値注文」があります。ここでは、ビットバンクの取引所で成行注文でビットコインを買う手順を紹介します。「取引所」を選択し「BTC/JPY」を選択「注文」を選択し、「成行」「買い」を選択どの程度購入するかBTCの数量、あるいは購入する金額を入力し、「注文」をクリックこれで注文が完了し、成行注文の場合はその場で売買が完了します。ビットバンク公式サイトの、取引所で成行注文で買う手順の説明はこちら。次に、売却の場合は「取引所」を選択し「BTC/JPY」を選択「注文」を選択し、「成行」「売り」を選択どの程度売却するかBTCの数量、あるいは売却する金額を入力し、「注文」をクリックこれで注文が完了します。ビットバンク公式サイトの、取引所で成行注文で売る手順の説明はこちら。出金する最後に出金方法について紹介します。こちらも入金と同じように海外取引所では手間がかかりますが、国内取引所では直接銀行口座に出金できる場合が多いので、初心者の方でも安心ですね。メニューから「出金」を選択します。出金ページの法定通貨から「JPY」を選択します。(JPYは日本円のことです)出金先口座と出金額の入力画面になるので、入力して「出金内容を確認」をクリック確認画面になるので、問題なければ「出金する」をクリックこれで出金が完了します。3.の段階で銀行口座の登録が済んでいなければ、「銀行口座を登録」から登録を行う必要がありますが、一度登録を行えばこれだけの操作で出金することが可能です。出金にはしばらく時間がかかることがあるので、すぐに出金が必要な場合などには注意しましょう。ビットバンク公式サイトの、日本円の出金方法の説明はこちら。ビットバンクでは他にどんな取引ができる?ビットバンクでは上記で紹介した販売所と取引所以外にも、信用取引(証拠金取引)と「貸して増やす」という取引を行うことができます。順に説明していきます。信用取引(証拠金取引)信用取引とは、簡単に言うと「追加の資金、あるいは仮想通貨を借りて取引をすること」です。これにより、手元にある資金だけで取引を行う現物取引と比べてより大きな金額・数量を売買することができるので、その分利益が大きくなります。ですが、反対に損失が出てしまった場合にはその分損失も大きくなってしまうので、ちゃんと値動きを読めるようになってから本当に資金に余裕があるときに行うものですので、初心者向けではありません。また、大抵の信用取引には一定期間、あるいは一定の損失に達した際に自動的に決済される仕組みがあるので、資産形成目的での長期保有は基本的にできず、また、「現状は損失だけど利益が出るまで待つ」といったことも難しいです。確実に利益が見込めるときに「余裕があるのでより大きな金額を動かしたい!」という場合に利用する程度に留めておくとよいでしょう。貸して増やすビットバンクでは「貸して増やす」というサービス名で提供されていますが、一般的には「レンディング」と呼ばれる取引形態になります。これは取引所に仮想通貨を一定期間貸し出すことで、貸し出した通貨が返却された際に貸し出した金額に応じた報酬を受け取れるという取引になります。ビットバンクでは1年間貸し出すことで最大年率5%の報酬を受け取ることができ、長期保有のためずっと保有しているだけだった通貨も貸し出すことで報酬分を上乗せすることができる利点があります。一方で、貸し出しをしている期間は取引ができないので、急騰や急落があった際に「売りたい!」と思っても貸し出し期間が終了するまで売却できないデメリットがあります。通貨によって得られる報酬も違いますので、便利なサービスではありますが値動きのリスクと報酬を天秤にかけて運用していくことが大切です。取引をしたら損益計算をしようここまでビットバンクでの仮想通貨の取引方法を紹介してきましたが、取引をして完了ではありません。仮想通貨取引を行ったら最低でも1年の期末に1回、損益計算を行う必要があります。損益計算とは仮想通貨取引を行って得た利益や損失を計算することであり、これを行わなければ支払うべき所得税や住民税を正確に算出することができず、最悪の場合には納税が遅れたことによる延滞税などのペナルティを受ける可能性があります。それを避けるためにも、その年度の取引がすべて終わったら確定申告期限までに必ず損益計算を行うようにしましょう。では、入金した資金と最終的に手元に残った金額の差額を確認すればよいかというと、仮想通貨取引の損益計算はそう単純ではありません。取引内容ごとに損益の算出方法が違いますし、仮想通貨同士の取引でも損益が発生するのでかなり煩雑になってきます。特に、個人で仮想通貨取引を行った場合に通常用いられる「総平均法」という損益計算方法では実際の損益と税金計算に用いられる損益では大きく異なる場合があり、計算方法を把握しておく必要があります。年に数回程度しか取引しないなら自分で計算できるかもしれませんが、回数が増えてくると自分で正確に計算することは非常に困難になってきます。そこで、損益計算には仮想通貨の損益計算ツール「クリプトリンク」を利用することをおすすめします。クリプトリンクでは、ビットバンクであれば取引履歴をアップロードするだけで自動的に損益計算ができますし、これから他の取引所を利用した場合でも取引履歴を追加するだけで簡単に再計算を行うことができます。初めてビットバンクで取引をしてみた程度の取引であれば無料で損益計算することもできるので、初めて取引をしてみたという方は期末計算の練習も兼ねてぜひ一度試してみてください。クリプトリンクの詳しい使い方は以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。「リニューアル版」損益計算ツールの収支計算方法をご紹介します!利益がでたら忘れずに確定申告をしよう期末を迎え、損益計算が終わったら確定申告をしましょう。2025年4月現在、個人が仮想通貨取引を行った場合には仮想通貨の損益は雑所得になりますので、損益計算の結果20万円以上の利益が出ている場合には確定申告が必要になってきます。確定申告と聞くと難しい印象を持ってしまいがちですが、クリプトリンクで損益計算をした上でe-taxを用いて確定申告をする場合、手順に従っていくつか入力をするだけで簡単に確定申告を行うことが可能です。確定申告の方法については以下の記事で詳しく解説しています。【画像付き】仮想通貨(暗号資産)の確定申告書の記載方法を解説損失のみであれば確定申告をしなくても基本的には問題ありませんが、利益が出ている状態で確定申告をしないでいるとペナルティが課されることがあります。無申告時のペナルティとして追加で課される無申告加算税や、申告に遅れた期間分追加の税金が課される延滞税など、追加で税金を支払わなければならなくなるので、利益が出たら必ず確定申告を行うようにしましょう。確定申告を行わなかったときのペナルティについて詳しくは以下の記事で解説していますので、興味のある方はご一読ください。仮想通貨(暗号資産)の税金はバレる?バレない?無申告の危険性や確定申告の必要性を解説まとめここまでビットバンクへの登録方法から取引方法、損益計算と確定申告まで仮想通貨取引に必要な一連の流れを紹介してきました。最後に簡単におさらいしておきましょう。ビットバンクのメリット 販売所のスプレッド(売買の差額)が小さい 取引所ではメイカー注文でマイナス手数料が導入されている 取り扱い銘柄が42種類と国内取引所の中では多い(2025年4月現在) 信用取引、レンディングサービスが利用できる 登録時には本人確認をしなければ取引できないので注意しよう初心者は販売所か取引所での取引がシンプルでおすすめ取引をしたらクリプトリンクで損益計算をして確定申告に備えよう国内取引所は日本円を直接入出金でき、金融庁から公的に認可されているため、海外取引所に比べて簡単かつ安心で、初心者の方におすすめです。中でもビットバンクの販売所はスプレッドが小さく、取引所もマイナス手数料導入などで取引以外の部分にかかるコストを抑えられる上、取り扱い銘柄が多いのも嬉しい点です。そして、初めて取引をしたという方は忘れがちですが、確定申告のために取引をしたら必ず損益計算をしなければなりません。無申告のペナルティを受けないためにも、たとえ一度の売買だとしても取引をしたらそれで終了ではなく「損益計算をして確定申告をするまでが仮想通貨取引」との心構えを持っておきたいですね。そんな損益計算を行う際には、ぜひ「クリプトリンク」をご利用ください。関連記事bitbankの損益計算はどうやるの?Excelと計算ツールを比較して詳しく解説!ビットコインにかかる税金とは?仕組みから損益計算や確定申告方法まで徹底解説【仮想通貨(暗号資産)】