これから仮想通貨取引を始めようという方の中には、どの取引所がいいのか、どのような流れで仮想通貨を売買するのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。有名な国内の取引所はいくつかありますが、今回は中でもビットフライヤー(bitflyer)で取引を行う場合の口座開設から取引、確定申告のための損益計算の方法まで一通りの流れを解説していきます。今回の記事では「ビットフライヤーって?」「ビットフライヤーで口座開設から取引までどうやるの?」「仮想通貨の確定申告ってどうすれば?」こうした疑問にお答えしていきます。ビットフライヤーでの取引をこれから始めるという方だけでなく、既にビットフライヤーで取引をしているけれど仮想通貨の確定申告に不安がある、という方も是非最後までご覧ください。この記事の要約ビットフライヤーは国内最大級の仮想通貨取引所で、ビットコイン取引量は9年連続国内1位ビットフライヤーで取引を開始する流れをわかりやすく解説ビットフライヤーでできる様々な取引についてわかりやすく解説仮想通貨の利益は「雑所得」に分類され、「総合課税」の対象損益計算や確定申告データの作成には、自動計算ツール「クリプトリンク」の活用が便利ビットフライヤーとはビットフライヤー(bitFlyer)は、2014年に設立された、日本国内で最大級の仮想通貨取引所です。ビットコイン取引量9年連続1位やユーザー数において高い実績を誇り、初心者から上級者まで幅広い層に支持されており、セキュリティや利便性の面でも高い評価を受けています。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など、主要な仮想通貨を含む複数の銘柄を取り扱っています。そんなビットフライヤーには以下のような特徴があります。1. 国内最大級の取引量ビットフライヤーは、国内でトップクラスのビットコイン取引量を誇り、多くのユーザーに利用されています。2. 各種手数料が無料販売所の売買手数料や bitFlyer Crypto CFD の取引手数料、一部の銀行からの振込手数料等が無料です。3. 高度なセキュリティ対策創業以来ハッキング被害ゼロを次世代セキュリティで実現。強固なセキュリティ対策を講じており、ユーザーの資産を安全に保護しています。4. 1円から買える、ビットコインビットコイン、イーサリアム、エックスアールピー(XRP)、シバイヌなど 38種類の暗号資産(仮想通貨)を 1円から売買できます。5. 使いやすい取引ツール初心者向けのシンプルなインターフェースから、上級者向けの高機能な取引ツール「bitFlyer Lightning」まで、幅広いユーザーに対応した取引環境を提供しています。6. 豊富なサービスと特典ビットコインが貯まるクレジットカード「bitFlyerクレカ」や、一部の仮想通貨の送付手数料無料など、ユーザーにとって魅力的なサービスや特典が用意されています。ビットフライヤーは、信頼性の高い仮想通貨取引所として、多くのユーザーに支持されています。初心者でも安心して利用できる環境が整っており、仮想通貨取引を始める際の選択肢としておすすめです。ビットフライヤーで口座を開設する方法ビットフライヤーで取引をするには、まずビットフライヤーで口座を開設する必要があります。ビットフライヤーで口座を開設する方法はいくつかありますが、ここではビットフライヤー公式が推奨している最もスタンダードな、スマートフォンアプリとマイナンバーカードを用いた方法を紹介します。また、取引を開始するためには本人確認も必要になりますので、その方法も紹介します。まずは、ビットフライヤーに登録してアカウントを作りましょう。アカウント登録をするスマートフォンでビットフライヤーアプリをダウンロードするアプリの「アカウント作成」からメールアドレスを登録するログイン時に入力するパスワードを設定し、2段階認証の設定をする以上で、一般的なアカウント作成が必要なサービスと同じ方法でアカウントを作成することができます。ここまでは他のサービスと変わらないのですが、仮想通貨取引を始めるためにはこの後に本人確認を完了させる必要があります。本人確認の方法は取引所によって変わることがありますが、ビットフライヤーではマイナンバーカードや免許証を用いて簡単かつ数分で本人確認を完了させることができます。本人確認をする「ご本人情報」から基本情報を正確に入力する※町名・番地や建物名・部屋番号の入力不備がある場合、ご本人確認の手続きが完了できない場合があります。マイナンバーカードまたは免許証を用意し、「クイック本人確認」を選択画面の指示に従って本人確認資料の提出と申請者本人の撮影を行うたったこれだけで本人確認を済ませられ、審査も迅速に行われます。これが最も手軽な方法ですが、もしこれらを用意できない場合でも郵送によって本人確認をすることができます。ビットフライヤー公式サイトでは、動画付きで詳しく説明していますので、わからない方はこちらをご覧ください。ビットフライヤーで仮想通貨を取引するには本人確認を終えて審査が完了したら、いよいよ仮想通貨取引をしてみましょう。早速の取引でどんな取引で何を買おうか迷うかもしれませんが、ここでは資金を入金して販売所でビットコインを売買するまでの流れを紹介します。資金を入金するまずは資金を入金しましょう。海外取引所では入金に手間がかかりますが、国内取引所では日本円を銀行口座から直接振り込める場合が多いので、初心者にもわかりやすいです。メニューから、マイアカウントへ進み、「銀行口座情報確認」に進んでください。「本人銀行口座を登録」から、使用する銀行口座情報を登録してください。ログイン後、画面下の入出金メニューの「日本円」タブより振込先の銀行口座を確認します。(こちらが bitFlyer 口座になります)振込先の銀行口座に日本円を入金すると、順次、アカウントに反映されます。他の取引所でもよくあるミスですが、口座に入金する際には入金時の注意事項をしっかりと読んで慎重に行うようにしましょう。登録した氏名と振込名義人が同じでないと振り込めないといった制約がある場合があります。こうした注意点をしっかり読んでおかないと、正常に入金されず、サポートへの連絡が必要になり入金の反映に時間がかかってしまいます。ビットフライヤー公式サイトの、日本円の入金方法の説明はこちら仮想通貨を売買する入金が済んだら売買をしてみましょう。代表的で初心者向けのサービスである販売所での取引を紹介します。販売所は、その時間に固定された金額で取引ができる方法で、簡単なイメージとしては「お店で値段を見て商品を買う・売る」形式を想像していただくとよいでしょう。手数料はかかりませんが「スプレッド」という買値と売値での価格の乖離があるので、売買差益を狙う場合には買値と売値の差に注意しましょう。販売所ではその時間ごとに一定の価格で大量に購入できる利点があります。では、ビットフライヤーの販売所でビットコインを買う手順を紹介します。販売所を開き、購入する暗号資産(仮想通貨)を選択します「買う」をタップし、希望の購入金額を入力します日本円の残高が不足していないことを確認し、「買い注文に進む」をタップ「注文完了」の画面が表示されれば、ビットコインの購入が完了です。ビットフライヤー公式サイトの、販売所で暗号資産を買う手順の説明はこちら次に売る場合です。購入時と同様に販売所を開き、売却したい暗号資産(仮想通貨)を選択します「売る」をタップし、希望の売却数量を入力します保有している通貨の残高が不足していないことを確認し、「売り注文に進む」をタップ「注文完了」の画面が表示されれば、ビットコインの売却が完了です。ビットフライヤー公式サイトの、販売所で暗号資産を売る手順の説明はこちらビットフライヤーでは他にどんな取引ができる?ビットフライヤーでは上記で紹介した販売所取引以外にも、様々な取引を行うことができます。順に説明していきます。取引所仮想通貨取引所の「取引所(Exchange)」とは、ユーザー同士が仮想通貨を売買する場です。販売所は「仮想通貨取引所が価格を決めて売買する場所」で、操作が簡単ですがコスト(スプレッド)が高めです。一方、取引所は「ユーザー同士が価格を指定して売買する場所」で、コストを抑えて効率的な取引が可能ですが、ある程度の知識と経験が必要です。取引所のメリットとしてはスプレッドが狭い=実質コストが低い売値と買値の差が小さく、安く買って高く売ることがしやすいです。価格を自分で指定できる(指値注文)相場より有利な価格で取引成立を狙える可能性があります。取引コストが低い取引量が増えるほど、取引手数料が大幅に下がります。プロ向けにも魅力的です。仮想通貨を少しでも安く買いたい・資産を効率的に増やしたいという人には、「取引所」での取引がおすすめです。bitFlyerでは、販売所と取引所の両方を使い分けられるので、目的に応じて賢く選びましょう。定期貸しコインビットフライヤーでは「定期貸しコイン」というサービス名で提供されていますが、一般的には「レンディング」と呼ばれる取引形態になります。暗号資産を一定期間貸し出すだけで貸借料を受け取れるサービスです。簡単な申し込みで、誰でも簡単に開始でき、投資初心者でも安心して安定した収入を目指せます。対象暗号資産はビットコイン(BTC)と エックスアールピー(XRP)になります。定期貸しコインの特徴としては貸し出した暗号資産の市場価格の変動に左右されず、暗号資産建ての収益を得ることができる安心してコインを増やせる信頼性の高い運用手法一方で、貸し出しをしている期間は取引ができないので、急騰や急落があった際に「売りたい!」と思っても貸し出し期間が終了するまで売却できないデメリットがあります。便利なサービスではありますが、値動きのリスクと報酬を天秤にかけて運用していくことが大切です。bitFlyerかんたん積立このサービスは簡単に暗号資産を積立できるサービスです。設定はかんたん3ステップで完了し、最短翌日から積立がはじめられます。bitFlyer かんたん積立の特徴としては少額から始められ、1円単位で積立金額の設定ができる自動で購入出来るので、購入タイミングに悩まない簡単に設定でき、最短翌日から開始可能仮想通貨に興味を持ち始めたとき、「今が買い時かもしれない」と一気に資金を投入したくなることはありませんか?しかし実は、それには時間分散投資をしないというリスクが潜んでいます。時間分散投資(積立)のメリットとしては、高値づかみの回避価格が高いときに少なく、安いときに多く買うことで、極端な高値購入を避けやすくなります。平均購入単価の安定価格の上下に関係なく一定額を積み立てるため、長期的にはちょうどよい価格で購入できる可能性が高まります。投資の自動化買い時を考えるストレスや感情による判断ミスを減らすことができます。また、bitFlyerの日本円残高が足りなくなったら自動で積立がストップされます。したがって積立予定日までに、積立金額以上の日本円を入金することを忘れないように注意してください。bitFlyerクレカ「投資は難しい…」「仮想通貨ってリスクがあるんでしょ?」そう思うこともありますよね。でもbitFlyer クレカなら、普段のショッピングで自動的にビットコインが貯まります。ビットコインを買うのではなく、「もらう」感覚で始められるから、初心者にもピッタリです。bitFlyer クレカのメリットとしてはビットコインを“買わずに”貯められる相場の上下を気にせず、日常の支払いで自然にビットコインを積み立て可能。普段の支払いに使うだけでOKスーパー・コンビニ・ネットショッピングなど、使い道は通常のクレカと同じ。特別な手間なし。還元されたBTCはすぐにbitFlyer口座へ自動連携なので、受け取りや申請も不要。積立感覚で仮想通貨投資が始められます。初心者にも心理的負担が少ない自分で価格を見て購入する必要がないので、仮想通貨が初めての人にも安心。bitFlyer クレカは、仮想通貨の入口としても、長期積立ツールとしても優秀なカードです。「投資は面倒」「タイミングが分からない」という人でも、普段の買い物で将来の資産が育つという魅力があります。取引をしたら損益計算をしようここまでビットフライヤーでの仮想通貨の取引方法を紹介してきましたが、取引をして完了ではありません。仮想通貨で利益が出た場合、それは「課税対象」として扱われる可能性があるため、期末には必ず損益を計算し、確定申告に備える必要があります。仮想通貨の損益計算とは、その年に行った売買や交換などの取引で、いくらの利益(または損失)が出たのかを明らかにする作業です。これを怠ってしまうと、正しい税額が分からず、申告漏れや延滞税といったリスクが発生してしまいます。ただし、仮想通貨の損益は単純に「いくら入金して、いくら残っているか」を見るだけでは把握できません。たとえば、ビットコインをイーサリアムに交換した場合でも、円に換えていなくても「利益が出た」とみなされ、課税対象になる可能性があります。さらに、仮想通貨取引では「総平均法」という計算方法が使われるため、1回ごとの売買履歴や平均取得価格をすべて整理しておく必要があります。取引回数が多ければ多いほど、手作業で計算するのは現実的ではありません。そこで、損益計算には仮想通貨の損益計算ツール「クリプトリンク」を利用することをおすすめします。クリプトリンクでは、ビットフライヤーであれば取引履歴をアップロードするだけで自動的に損益計算ができますし、これから他の取引所を利用した場合でも取引履歴を追加するだけで簡単に再計算を行うことができます。ビットフライヤーの取引データ取得方法や損益計算については、下記で詳しくまとめているのでこちらもご確認ください。ビットフライヤーの取引データ取得方法ビットフライヤーの損益計算を詳しく解説!初めてビットフライヤーで取引をしてみた程度の取引であれば無料で損益計算することもできるので、初めて取引をしてみたという方は期末計算の練習も兼ねてぜひ一度試してみてください。クリプトリンクの詳しい使い方は以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。「リニューアル版」損益計算ツールの収支計算方法をご紹介します!利益がでたら忘れずに確定申告をしよう期末を迎えて損益計算が完了したら、次は確定申告を行いましょう。2025年7月現在、個人で仮想通貨取引を行っている場合、その損益は「雑所得」として扱われます。そのため、給与所得のあるサラリーマンで年末調整をしている方は年間で20万円を超える利益が出ている場合は、確定申告が必要になります。「確定申告」と聞くと難しそうなイメージを持つかもしれませんが、クリプトリンクで損益を計算したうえで、e-Taxを使って申告を行えば、ガイドに沿って必要事項を入力するだけで手軽に申告が完了します。確定申告の方法については以下の記事で詳しく解説しています。【画像付き】仮想通貨(暗号資産)の確定申告書の記載方法を解説なお、損失のみの年であれば基本的に確定申告をしなくても問題ありませんが、利益が出ているにもかかわらず申告を怠ると、ペナルティが発生する可能性があります。たとえば、無申告加算税や延滞税といった追加の税負担が課されるケースもありますので、仮想通貨取引で利益が出た際は、必ず期限内に確定申告を行うようにしましょう。確定申告を行わなかったときのペナルティについて詳しくは以下の記事で解説していますので、興味のある方はご一読ください。仮想通貨(暗号資産)の税金はバレる?バレない?無申告の危険性や確定申告の必要性を解説まとめここまでビットフライヤーへの登録方法から取引方法、損益計算と確定申告まで仮想通貨取引に必要な一連の流れを紹介してきました。最後に簡単におさらいしておきましょう。ビットフライヤーの特徴国内最大級の取引量と信頼性があり、各種手数料が無料で1円からビットコインが買える登録時には本人確認をしなければ取引できないので注意しよう初心者は販売所での取引がシンプルでおすすめ取引をしたらクリプトリンクで損益計算をして確定申告に備えよう国内取引所は日本円を直接入出金でき、金融庁から公的に認可されているため、海外取引所に比べて簡単かつ安心で、初心者の方におすすめです。中でもビットフライヤーは1円からビットコインが買えて、スプレッドが小さく、各種手数料が無料で取引以外の部分にかかるコストを抑えられる上、取り扱い銘柄が多いのも嬉しい点です。そして、初めて取引をしたという方は忘れがちですが、確定申告のために取引をしたら必ず損益計算をしなければなりません。無申告のペナルティを受けないためにも、たとえ一度の売買だとしても取引をしたらそれで終了ではなく「損益計算をして確定申告をするまでが仮想通貨取引」との心構えを持っておきたいですね。そんな損益計算を行う際には、ぜひ「クリプトリンク」をご利用ください。関連記事bitFlyer(ビットフライヤー)の損益計算を詳しく解説!Excelと計算ツールを使って確認しようビットコインにかかる税金とは?仕組みから損益計算や確定申告方法まで徹底解説【仮想通貨(暗号資産)】