仮想通貨取引において、国内で人気の取引所の一つにBITPOINT(ビットポイント)があります。BITPOINTは、SBIグループの一員である株式会社ビットポイントジャパンが運営する、日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所です。2025年5月時点で、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など主要銘柄を含む29種類の暗号資産を取り扱っている取引所になります 。そんなBITPOINTで取引をしている中で、つい後回しにしてしまいがちなのが「損益の把握」です。あなたは、自分の仮想通貨取引の収支をきちんと把握できていますか?「ビットポイントで取引してるけど、いくら利益が出てるか分からない」「損益計算って何から手をつければいいの?」「手計算が面倒で、結局毎年確定申告前に慌ててる…」そんな悩みを感じている方も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、BITPOINTを利用している方向けに、仮想通貨取引の損益をどのように計算するかをわかりやすく解説していきます。記事では、BITPOINTで取得できる取引履歴の確認方法手計算で損益を求める手順ツールを使って効率よく損益を把握する方法について、それぞれ丁寧にご紹介します。損益計算は、確定申告だけでなく日々の取引戦略を考える上でも重要な要素です。ぜひ参考にして、安心・納得の仮想通貨ライフを送りましょう!BITPOINT(ビットポイント)とはどんな取引所?BITPOINT(ビットポイント)は、株式会社ビットポイントジャパンが運営する日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所です。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など主要な暗号資産を含む29種類の銘柄を取り扱っています。ステーキングサービスでは、SOL(ソラナ)やAVAX(アバランチ)など複数の銘柄で、国内最高水準の報酬年率を提供しています。さらに、2025年2月からは日本初となるステーキング報酬の日本円受取サービスを開始し、報酬を暗号資産ではなく日本円で受け取ることが可能となりました。他にも、現物取引手数料、即時入金手数料、暗号資産の出金手数料、口座管理料、ステーキング手数料、積立手数料など、ほとんどのサービスにおいて手数料が無料だったりとコストを抑えた取引ができる点が魅力です。さらに、BITPOINTはSBIグループとの連携を強化しており、資本面・技術面でも安心感のある運営体制が整っています。国内ユーザーを中心に、着実に利用者数を伸ばしている注目の取引所といえるでしょう。BITPOINT(ビットポイント)の取引履歴データをダウンロードまず、損益を確認するためにはご自身の取引履歴データ(csvファイル)が必要となります。BITPOINTログイン後、画面左部メニューの「取引照会」の詳細メニューの「期間指定取引明細」からデータを取得することができます。詳しい取引データの取得方法は「BITPoint(ビットポイント)の現物取引データをダウンロードする方法」から確認することができます。BITPOINT(ビットポイント)の取引データの見方を解説ダウンロードした現物取引履歴ファイルの見方を解説していきます。受渡日:取引した通貨の受け渡しが行われた日約定日時:取引が行われた日時取引種類:取引の種類(売・買・預入等)通貨コード1:取引した通貨通貨コード2:取引した通貨2(JPYなどの法定通貨)売買:売または買参考単価:暗号資産を取引した際の暗号資産の単価数量:取引した暗号資産の数量BTC、ETH…(K~AQ列)※1:暗号資産または法定通貨毎の増減手数料:手数料※1 画像では一部の暗号資産を非表示にしています。手計算をして損益を確認する取引データが揃ったところで、実際に手計算をしてBITPOINTの損益を確認してみましょう。損益計算方法には総平均法と移動平均法がありますが、それぞれの方法で損益を求めるやり方をご紹介していきます。1. 総平均法の場合総平均法とは、特定の期間内に取引した通貨の平均単価を取得原価とし、この取得原価をもとにして収益を計算する方法です。では、以下のBITPOINTのデータを使用して、総平均法で損益計算を行っていきます。総平均法の計算式総平均法の収支計算式はこちらです。[暗号資産の売却総額]ー[取得価格(平均取得単価×売却数量)]=[損益額]Step 1:関連する数値を抜き出すまずは「平均取得単価」を算出するため、上記のデータのBTCを購入した明細から関連する数値を抜き出します。No取引種類BTC円2買0.08-479,9613買0.05-315,0605買0.06-624,846その後、「暗号資産の売却総額」と「売却数量」を算出するために、上記のデータのBTCを売却した明細から関連する数値を抜き出します。No取引種類BTC円5売-0.121,248,9764売-0.05722,044Step 2:各項目の合計を算出する各項目の合計を算出し、損益計算に必要な以下の数字を洗い出します。・「平均取得単価」:購入した時の「円」の総額を「BTC」の総数で割った金額→7,472,983円・「売却総額」:売却した時の「円」の総額→1,971,020円・「売却数量」:売却した時の「BTC」の総数→0.17BTCStep 3:損益額を算出するしたがって先ほどの総平均法の式に数字を当てはめると以下のようになります。[暗号資産の売却総額:1,971,020円]ー[取得価格(平均取得単価:7,472,983円 × 売却数量:0.17BTC)]= 700,613円2. 移動平均法の場合次に、上と同じBITPOINTの取引データを使用して、移動平均法で損益計算を行なっていきます。移動平均法の計算式移動平均法では取引が発生するたびに、その時点における取引価格と現保有数の平均取得原価を算出し、この平均取得原価をもって収益の発生する取引(売却など)の取引価格から損益を出します。移動平均法では売却が行われる度、以下の計算式から損益を算出します。[暗号資産の売却額]ー[取得価格(平均取得単価×売却数量)]=[損益額]Step 1:関連する数値を抜き出すまずは「平均取得単価」を算出するために、上記の取引データから関連する数値を抜き出し、「BTCの数量」、「所持しているBTCの取得額」を求めます。No売買BTC円所持しているBTCの数量所持しているBTCの取得額平均取得単価2買0.08-479,9610.08479,9615,999,511(479,961 ÷ 0.08)3買0.05-315,0600.13(0.08+0.05)795,021(479,961 + 315,060)6,115,543(795,021 ÷ 0.13)4売-0.121,248,9760.01(0.13-0.12)61,155(0.01×6,115,546)6,115,543(上記の数字の引継ぎ)5買0.06-624,8460.07(0.01+0.06)686,002(61,155+624,846)9,800,022(686,002÷0.07)6売-0.05722,0440.02(0.07-0.05)196,000(0.02×9,800,022)9,800,022(上記の数字の引継ぎ)上記のデータの詳細は以下のように算出しております。所有しているBTC数量:所持しているBTC数量に「BTC」を+所持しているBTCの取得額:取引種別が「買」の時は所持しているBTCの取得額に「円」の値を+、取引種別が「売」の時はこの取引時点までの「平均取得単価×所持しているBTC数量」を行います平均取得単価:取引種別が「買」の時は「所持しているBTCの取得額/所持しているBTC数量」の値となっており、取引種別が「売」の時はこの取引時点までの平均取得単価を引き継ぎますStep 2:各売却明細の損益を算出するNo.4の売却時点での損益は以下のようになります。[暗号資産の売却額(円)1,248,976円]ー[取得価格(平均取得単価6,115,543円 × 売却数量(BTC)0.12BTC)]=515,111円この売却で515,111円の利益が発生していることが分かります。また、No.6の売却時点の損益は以下のようになります。[暗号資産の売却額(円)722,044円]ー[取得価格(平均取得単価9,800,022円 × 売却数量(BTC)0.02BTC)]=232,043円この売却では232,043円の利益が発生していることが分かります。Step 3:損益額を算出する全ての損益を合計すると以下のようになります。[No.4の損益515,111円] + [No.6の損益232,043円] =747,154円クリプトリンクの損益計算ツールで損益を確認するここでは、クリプトリンクの損益計算ツールを活用して、取引による収支を確認する手順を解説します。クリプトリンクは、取引所から取得したデータをアップロードすることで、自動的に損益を算出してくれる便利なサービスです。以下に、このツールの主な機能とその使い方を簡潔にまとめました。取引履歴の取り込み まず、各種取引所から取得したCSVまたはExcelファイル形式の履歴をアップロードします。これらのファイルには、取引日時、通貨ペア、売買価格、手数料などの詳細な情報が含まれています。自動計算による損益の把握 取り込んだデータをもとに、ツールが自動で損益や手数料の計算を実行します。面倒な手作業での計算は必要ありません。レポート形式での出力 計算された内容はレポートとして出力可能で、確定申告などの場面でも活用できます。このように、Excelで1件ずつ計算する手間をかけることなく、取引履歴をアップロードするだけで、自動的に損益を確認できるため、非常に効率的です。たとえば、BITPOINTの取引履歴をアップロードすれば、手動でExcelで計算した場合と同じ結果が得られることを確認できます。なお、こちらの結果は総平均法での計算に基づいています。移動平均法での損益も同様に計算できます。※小数点以下の問題でエクセルでの計算と1円の誤差が発生しています。作成した損益レポートは、そのまま確定申告などに利用することができるため、ぜひご活用ください。まとめBITPOINTは、SBIグループの一員である株式会社ビットポイントジャパンが運営する、日本国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で、国内最高水準の報酬年率を提供しているステーキングサービスや、FLR(フレア)トークンのラップ&デリゲート代行サービスを提供しています。仮想通貨の取引を行ううえで欠かせないのが、正確な損益の把握です。特に確定申告の際には、適切な収支管理が求められます。本記事では、ビットポイントでの取引履歴の取得方法総平均法・移動平均法による手動での損益計算方法クリプトリンクを使った自動損益計算のやり方について、具体的なデータを用いて詳しく解説しました。計算に時間や手間がかかると感じる方には、クリプトリンクの損益計算ツールの活用がおすすめです。取引履歴をアップロードするだけで、自動で損益が算出され、確定申告にも対応できる収支レポートが簡単に作成できます。BITPOINTを利用されている方は、本記事を参考にして、日々の収支を正しく把握し、安心して仮想通貨取引を続けていきましょう。関連記事OKJ(旧OKCoinJapan)の仮想通貨(暗号資産)の損益計算を詳しく解説!Excelと計算ツールを使って確認しようbitbankの損益計算はどうやるの?Excelと計算ツールを比較して詳しく解説!コインチェック(Coincheck)の損益計算を詳しく解説!Excelと計算ツールはどっちがおすすめ?計算を比較して検証