BTCCは2011年6月に設立した暗号資産取引所で、12年間に渡り、安全に運営してきた実績がある、米国とカナダのMSBやヨーロッパにライセンスを所有している取引所になります。最大150倍のレバレッジ取引に対応しており、ゼロカットシステムを採用していることにより入金した以上の損失が発生しない取引所となっています。そこで今回は、そんなBTCCの現物取引と先物取引の取引データの確認方法と、収支の計算方法について簡単に解説していきます。BTCCの取引についてBTCCでは、現物取引としてクレジットカードや銀行振込での暗号資産の購入、暗号資産同士の売買ができます。また、先物取引として、USDTで決済するUSDT無期限先物取引、仮想通貨で決済するインバース無期限先物取引を行うことができます。BTCCの取引の確認方法2024年8月30日現在、BTCCの取引履歴のデータとしての取得は、先物取引のみ行うことができます。現物取引の明細についてはデータの取得ができませんので、画面に表示されているデータを利用する必要があります。先物取引の取引データについてUSDT無期限の取引やインバース無期限の取引といった先物取引を行った取引履歴のファイルのダウンロード方法は以下の通りおこなうことができます。STEP 1ログイン後、画面右上メニューの赤枠のマークの「取引報告書」をクリックします。STEP 2表示された画面で「取引履歴」を選択し、右上の「ダウンロード」をクリックします。STEP 3エクスポート期間を選択し、エクスポートするデータを「すべて」を選択して、「今すぐ生成」をクリックします。データの生成が完了し、「ダウンロード」をクリックするとデータの取得ができます。ダウンロードしたファイルの中身ファイルをダウンロードすると以下のようなデータを確認することができます。取引データの見方は以下のようになります。 USDT無期限の取引のデータは「Contracts」が「〇〇USDT」となり、損益受領通貨はUSDTになります。インバース無期限の取引のデータは「Contracts」の「〇〇USD」となり、取引をした暗号資産が損益受領通貨になります。「P/L」の項目は、取引によって発生した損益と、手数料の合計額が表示されています。手数料が「Trading Fee Rate」に記載がされているようですので、「P/L」から「Trading Fee Rate」を引いた額が発生した損益になります。※ヘッダーと情報があっていないため実際の取引とは異なる場合があるので、損益を計算される場合には実際の取引を確認の上ご利用ください。ポジション情報も記載されていますが、損益の情報がファイルより確認できますので、「P/L」と「Trading Fee Rate」のデータを利用して損益を計算することができます。実際に計算を行ってみます。3行目のデータを確認すると、「P/L」:0.042152「Trading Fee Rate」:-0.04500となります。「P/L」から「Trading Fee Rate」を引くと、損益:0.087152XRP手数料:-0.04500 XRPとなります。取引が2024-08-07 12:01:16(XRPのレート75で換算)に行われているため、日本円に換算すると、損益:6.5円手数料:3.37円となります。現物取引の取引データについて現物取引のデータのダウンロードを行うことができませんので、表示される画面から取引を把握する必要があります。STEP 1ログイン後、画面右上メニューの赤枠のマークの「取引報告書」をクリックします。STEP 2表示された画面で「取引履歴」を選択します。「現物取引」をクリックし、取得したい日時を選択します。表示された画面の情報から取引内容が確認できます。上記の画像を用いて、SOLの損益の計算を総平均で行ってみます。SOLの取引は、取引ペアがSOL/USDTとなっている1、4、5、6行目の取引になります。それぞれの取引は以下の通りになります。購入の明細日付売買SOL数量USDT数量手数料2024/8/7 13:11購入0.16SOL24.5008USDT0.00048SOL2024/8/7 12:44購入0.5SOL75.52 USDT0.0015 SOL2024/8/7 12:44購入0.1 SOL15.098 USDT0.0003 SOL売却の明細日付売買SOL数量USDT数量手数料2024/8/7 12:50売却0.59SOL88.7242USDT0.2661726USDT総平均の計算方法は以下になります。【売却総額】 - ( 【平均取得単価】 × 【売却総数】 ) = 【収支金額】総平均の計算方法を詳しく知りたい方は以下をご覧ください。仮想通貨(暗号資産)の確定申告で役立つ総平均法の損益計算方法を解説!■平均取得単価の計算SOL取得数合計:0.76SOLUSDTの支払い合計:115.1188USDTUSDTのレートを仮に147円で換算すると、0.76SOLを 16,922円(平均取得単価22,266円)で購入したとなります。■損益の計算売却総額が88.7242USDTのため、売却時のUSDTのレートを147円で換算すると、日本円での売買総額は13,042円になります。上記を利用して計算を行うと、以下のようになります。13,042円 – ( 22,266円 × 0.59SOL ) = ▲94円このように、先物取引、現物取引ともに損益の計算を行うことができます。まとめ今回は、データ量が少なかったため計算も比較的シンプルでしたが、取引件数が多かったり、ほかの取引所を利用したりしていると、計算が複雑になります。そのような場合には、収支計算ツールの「クリプトリンク」のご利用をご検討ください。当記事ではBTCCの先物取引と現物取引の取引の確認方法と、計算方法についてご紹介しました。BTCCをご利用の方はぜひご参考にしていただければ幸いです。関連記事「Nexo」の現物/先物の取引データの確認方法と収支の計算方法の紹介Bitget Walletとは?取引の特徴や損益計算、クリプトリンクへの登録方法を解説Binance Japan(バイナンス・ジャパン)の仮想通貨(暗号資産)の損益計算を詳しく解説!Excelと計算ツールを使って確認しよう