「ビットコインに興味があるけれど、何から始めたらいいか分からない」「ビットコインを買ってみたいけど、どうやって買えばいいの?」このように思っている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、ビットコインの購入を検討している初心者の方に向けて、購入前に押さえるべきポイントから、具体的な買い方、購入後の管理方法まで、網羅的に分かりやすく解説していきます。安全にビットコインを購入するためのガイドとしてご活用ください。この記事の要約ビットコイン購入前に知っておくべき4つのポイントビットコインの具体的な買い方を画像付きで紹介ビットコイン購入後にやるべき「取引履歴のダウンロード」と「収支計算」の重要性購入したビットコインを「取引所」に保管するのと「自分のウォレット」で保管する場合のメリットデメリットビットコイン購入前に押さえる4つのポイント・注意点ビットコインの購入を始める前に、いくつか知っておくべき重要なポイントがあります。それは、以下の4つです。ビットコインの仕組みビットコインの価格とボラティリティビットコインの最低購入額手数料とスプレッドこれらを理解しておくことで、より安全に、そして賢くビットコイン取引を行うことができます。ビットコインの仕組みビットコインは、中央銀行や政府といった特定の管理者が存在しない、P2P(ピアツーピア)ネットワーク上で取引されるデジタル通貨です。仮想通貨と言えばビットコイン、と思う方も多いと思いますが、ビットコインは一番最初に誕生した仮想通貨(暗号資産)であり、仮想通貨の象徴的な立ち位置になっています。ビットコインを始めとする仮想通貨は、ブロックチェーンという技術により、取引が分散型台帳に記録・管理されており、透明性とセキュリティが高いのが特徴です。また、ビットコインの供給量には上限があり、約2,100万BTCと定められているため、希少性が価値を持つ要因の一つとなっています。詳しくは以下の記事で解説していますので、仕組みをもっと知りたい方はぜひご覧ください。今さら聞けない!仮想通貨・ビットコインとは?特徴を簡単に解説します仮想通貨の仕組みとは?ブロックチェーンとは何かやメリット・デメリットを分かりやすく解説!ビットコインの価格とボラティリティビットコインの価格は、需要と供給によって変動します。法定通貨のように安定した価値を持つわけではなく、投資家の心理、経済状況、技術的なニュースなど、様々な要因によって価格が大きく上下する「ボラティリティ(価格変動性)が高い」という特性があります。同じような投資対象である株式と比較しても、ビットコインは特にボラティリティが高いのが特徴です。例えば、直近1年間の価格を見てみても、激しく上下しながら1年で68.95%も価格が上昇しています。ただ、短期的には2,30%近く下落している期間もあるため、短期間で大きな利益を得られる可能性がある一方で、大きな損失を出すリスクも伴います。投資を行う際は、余剰資金で行うこと、そして価格変動リスクを十分に理解しておくことが重要です。ビットコインの最低購入額「ビットコイン」と聞くと、1BTCあたりの価格が高額であるため、多額の資金が必要だと考える方もいるかもしれません。しかし、多くの仮想通貨取引所では、0.0001BTCなどの小数点以下の金額から購入することができます。そのため、数百円〜数千円程度からビットコインを購入できるため、少額から投資を始めたい初心者の方でも気軽に試すことが可能です。手数料とスプレッドビットコインの購入・売却には、手数料やスプレッドがかかります。手数料とは、仮想通貨取引所が提供するサービス(取引、入出金など)に対して発生する費用です。取引所ごとに手数料体系が異なるため、事前に確認が必要です。一方、スプレッドは買値と売値の差額のことです。この差額が取引所の利益となり、実質的な取引コストとなります。スプレッドは、取引所の流動性や市場の状況によって変動するため、取引を行う際は、スプレッドも考慮に入れる必要があります。特に、利用する取引所によってスプレッドの幅が大きく異なる場合があるため、複数の取引所を比較検討することがいいでしょう。仮想通貨取引所をどうやって選んだらいいか分からないという方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。仮想通貨取引所の選び方ガイド!初心者向けに7つのポイントと注意点をわかりやすく解説ビットコイン購入の流れここでは、実際にビットコインを購入するまでの流れを解説します。1. 仮想通貨取引所を選定するまずは、自分に合った仮想通貨取引所を選びます。手数料、セキュリティ、操作性などを比較検討しましょう。また、ビットコインを買った後に別の仮想通貨も買いたいと思っているなら、取引所ごとの取り扱い銘柄も確認しておくと良いです。2. 口座を開設する取引所を選んだら、口座開設を行います。メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成し、その後本人確認をしたりユーザー情報の入力をしたりするのが一般的です。口座開設の手順や注意点はこちらにまとめていますので、これから初めて仮想通貨取引所の口座開設をする方は、ぜひ一読ください。【初心者向け】仮想通貨取引所に口座を開設する方法は?必要なものから手順までわかりやすく解説!【暗号資産】3. 日本円を入金する口座開設が完了したら、ビットコインを購入するための日本円を取引所の口座に入金します。銀行振込、コンビニ入金、クイック入金など、様々な入金方法があります。日本円の入金が完了したら、いよいよビットコインを購入していきます。ビットコインを買ってみよう仮想通貨取引所でビットコインを買う方法は、主に販売所での購入取引所での購入積立購入の3つの方法があります。ここでは、国内取引所であるOKJの取引画面をみながら、3つの方法での買い方を紹介していきます。仮想通貨取引所によって操作性に多少の違いはありますが、基本的な流れは変わらないので、ぜひ参考にしてください。販売所での購入販売所は、仮想通貨取引所が提示する価格でビットコインを購入する方法です。初心者の方でも直感的に操作できるため、手軽に購入することが可能です。しかし、購入価格が実際のビットコインの価格よりも少し割高に設定されているというデメリットもあるので注意してください。販売所のメリットシンプルな操作で手軽に取引できる素早く大量の仮想通貨を取引できる暴騰・暴落など価格変動が大きい状況でも売買が成立する取引所より取り扱い銘柄が多い場合が多い販売所のデメリットスプレッドの幅は取引所の手数料より広く、取引所の価格より割高な価格で購入することになる場合が多い今の価格での売買しかできないため、目的の価格で注文を出しておくといった複雑な取引ができない販売所と取引所の違いや、どちらがいいかについては以下の記事で詳しく解説しています。仮想通貨(暗号資産)の販売所と取引所はどちらがいい?仕組みや手数料の違いを徹底解説それでは実際に、OKJのアプリを使って販売所でビットコインを購入する流れを説明します。ログイン後、「販売所」を押すと、仮想通貨の購入・売却画面に移ります。ここで、「BTC」を選び、「購入」ボタンを押します。続いて、BTCを購入するための日本円の金額を入力する画面になりますので、ここで購入したい日本円金額を入力します。ここで注意してもらいたいのが、先ほども説明した「購入価格が実際のビットコインの価格よりも少し割高に設定されている」ということです。一つ前の画面では、ビットコインの価格が15,313,285円となっていましたが、以下の画面の2,000円と入力した時点では15,484,203円となっています。つまり、1BTCあたり約17万円も実際の価格より割高になっていますね。以下の画面で金額を入力して「確認」ボタンを押すと、注文明細の確認画面に移ります。注文明細の確認画面では、時間内に確認をして「確定」ボタンを押すと、無事にビットコインを購入することができます。取引所での購入取引所は、ユーザー間でビットコインを売買する場所です。販売所よりもスプレッドが狭く、より有利な価格で取引できる可能性がありますが、板取引の知識が必要になります。取引所のメリットスプレッドが狭く、手数料を含めても販売所より有利な価格で売買ができる成行・指値注文などができ、目的の価格で注文を出しておくといった取引が可能取引所では現物取引以外にもレバレッジ(証拠金)取引も提供されていることがあり、実際の資金以上の仮想通貨を運用するなど柔軟な取引が可能取引所のデメリット注文板から価格を決める、注文方式を決めるなど、販売所と比べ知識が必要で操作も複雑ユーザー間での取引のため、対応する注文がなければ取引が成立しない注文から約定(取引成立)まで時間がかかることがあり、欲しい数量すべてが約定しないこともある販売所より取り扱い銘柄が少ない場合が多い取引所でのビットコインの購入には、主に「成行注文」と「指値注文」の2つの方法があります。注文方法内容成行注文現在の市場価格で即座に取引を成立させる注文方法指値注文自分で購入したい価格を指定して注文する方法成行注文は、すぐにビットコインを購入したい場合に便利ですが、価格が急変動している場合は、想定よりも高い価格で購入してしまう可能性があります。一方、指値注文は指定した価格に到達した場合のみ取引が成立するため、希望の価格でビットコインを購入できますが、指定した価格に到達しなければ取引は成立しないため、すぐに購入したい場合には不向きです。それでは、取引所で「成行注文」と「指値注文」のそれぞれの方法でのビットコイン購入の流れを説明します。成行注文ログイン後、「取引所」を押すと、取引所での売買画面に移ります。ここで、「BTC/JPY」を選びます。また、注文方法をここで選択します。「成行注文」を選択すると、ビットコイン購入のための日本円金額の入力が出てきますので、買いたい金額を入力して「BTCを購入」を押します。(条件付き指値注文と逆指値注文は指値注文の応用みたいなものなので、ここでの説明は割愛します)OKJの場合は最後に「取引パスワード」の入力を求められますが、正しいパスワードを入力すれば、現在の市場価格でビットコインを買うことができます。指値注文「指値注文」の場合は、取引所での売買画面で「指値注文」を選択します。すると、「買いたいBTCの価格」と「購入したいBTC数量」を入力できるようになりますので、BTCがいくらの時にどのくらいの数量を購入したいか入力して、「BTCを購入」を押します。成行注文と同様に、最後に「取引パスワード」を入力して「確認」を押せば、注文が完了です。「すべての注文」を見てみると、注文が出されてまだ購入に至っていない場合は「未約定注文」に注文情報が記載されます。その後、ビットコインの価格が買いたい価格になると注文が成立し、「注文履歴」の方に情報が記載されます。積立購入長期的な視点で投資を行う場合は「積立購入」も有効です。積立購入は、毎月決まった日に決まった金額分のビットコインを自動で購入する方法で、価格変動のリスクを分散できる「ドルコスト平均法」の考え方に基づいています。多くの取引所では、積立購入サービスを提供しています。積立したい積立金額、積立頻度(毎日、毎週、毎月など)を設定することで、設定した内容に基づき、自動でビットコインが購入されます。積立購入は、価格の上下に一喜一憂することなく、長期的な視点で安定した資産形成を目指したい方におすすめです。それでは、ビットコインの積立購入の流れを説明します。ログイン後、「積立」を押すと、積立設定画面に移りますので、「積立を始める」を押します。続いて、積立する暗号資産を選ぶ画面で、「BTC」を選択します。すると、「積立金額」の入力と「積立頻度」の選択画面になりますので、希望の金額と積立頻度を設定して「次へ」を押します。積立設定の確認画面で「積立サービスの説明を確認し理解しました。」にチェックを入れて「設定する」を押せば、積立を始めることができます。ビットコイン購入後にやるべき2つのことビットコインを購入したら、必ず行うべき重要なことが2つあります。それは、「取引履歴のダウンロード」と「収支計算」です。これらを怠ると、税務上トラブルになる可能性や、資産状況を正確に把握できないリスクがあります。取引履歴のダウンロードビットコインを売買したり、他の仮想通貨と交換したりすると、その都度「取引履歴」が生成されます。この取引履歴は、収支計算や確定申告を行う際に非常に重要になります。ほとんどの仮想通貨取引所では、ウェブサイトやアプリから取引履歴をCSVファイルなどでダウンロードできます。損益計算の基礎となる情報であり、税務調査の際にも提出を求められることがありますので、必ず定期的にダウンロードし、保管しておきましょう。収支計算ビットコインなどの仮想通貨の取引で得た利益は、個人の場合は原則として「雑所得」として課税対象になります。正確な収支を計算し、確定申告を行う必要があります。ダウンロードした取引履歴をもとに、取得価格と売却価格、手数料などを考慮して損益を計算します。ただ、取引回数が多い場合や、複数の取引所を利用している場合は、計算が複雑になることがあり、自分一人で計算をするのが難しくなります。そのため、仮想通貨の損益計算ツール「クリプトリンク」を利用すると、計算の手間を大幅に削減できます。自分で計算をするのが難しい場合は、ぜひクリプトリンクの利用をおすすめします。購入したビットコインを安全に保管する方法購入したビットコインは、適切に保管することが非常に重要です。保管方法には、主に取引所で保管する方法と、自身のウォレットで保管する方法があります。それぞれにメリットデメリットがありますので、しっかりと理解した上で保管するようにしましょう。取引所で保管する場合ビットコインを購入した取引所にそのままビットコインを置いておいて保管するのが、最も手軽な保管方法ですが、取引所がハッキング被害に遭ったり、破綻したりするリスクがあります。メリット手軽に保管できるすぐに売買できるデメリットハッキングリスク取引所の破綻リスクしたがって、取引所で保管する場合は、セキュリティがしっかりしている大手の信頼できる取引所を選ぶこと、二段階認証を設定すること、強固なパスワードを使用することなど、セキュリティ対策を徹底しましょう。自分のウォレットで保管する場合取引所で購入したビットコインを自分のビットコインウォレットに移し、自身でビットコインを管理するため、取引所のリスクを回避できます。ウォレットには、主に「ホットウォレット」と「コールドウォレット」があります。ホットウォレットは、インターネットに接続されたウォレット(例:ウェブウォレット、モバイルウォレット)です。ホットウォレットのメリット手軽に利用できるすぐに送金できるホットウォレットのデメリットハッキングリスクウイルス感染リスクホットウォレットは、インターネットに接続されているため、売買や送金には便利ですが、インターネット経由でウォレット内のビットコインが盗まれてしまうリスクがあります。一方コールドウォレットは、インターネットから遮断されたウォレット(例:ハードウェアウォレット、ペーパーウォレット)です。コールドウォレットのメリットハッキングリスクが極めて低いコールドウォレットのデメリット利用に手間がかかる紛失・破損のリスクコールドウォレットは、インターネットに接続されていないため盗まれるリスクが低いですが、売買や送金をしたくなった時にインターネットに接続する手間がかかってしまいます。また、コールドウォレットはUSBのような物理的なモノであることが多いので、そのモノ自体をなくしたり壊れたりしてしまうリスクがあります。ただ、セキュリティ的には圧倒的にコールドウォレットの方が高いので、大量のビットコインを保有する場合は、コールドウォレットの利用を検討しましょう。また、ウォレットのリカバリーフレーズ(シードフレーズ)は、紛失しないよう厳重に保管し、他人に知られないようにすることが絶対です。まとめこの記事では、ビットコインの購入を検討している初心者の方に向けて、購入前に押さえるべきポイントから、具体的な買い方、購入後の管理方法、そして安全な保管方法までを解説しました。ビットコイン投資は、価格変動リスクを伴いますが、正しい知識と適切な対策を行うことで、安全に始めることができます。少額からでも積立投資などを活用し、ビットコインの世界に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。この記事のポイントビットコインの価格はボラティリティが高いが、少額から購入可能取引所選び、口座開設、入金、購入が基本的な流れビットコインの買い方は「販売所」「取引所」「積立」がある購入後は取引履歴のダウンロードと収支計算が必須保管方法は取引所とウォレットがあり、多額の場合はコールドウォレットが安全これらの情報を参考に、賢く安全にビットコイン投資を始めてみましょう。関連記事仮想通貨投資の注意点とリスクとは?取引する前に知っておくべき知識を解説ビットコインにかかる税金とは?仕組みから損益計算や確定申告方法まで徹底解説【仮想通貨(暗号資産)】仮想通貨(ビットコ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