クリプトリンクは、利便性向上と処理速度の大幅な向上を実現し、今後発生する新たな取引に迅速に対応する体制を整えるため、計算プログラムの抜本的な見直しを行うと共に、より感覚的に操作できるユーザーインターフェイスを採用する等、2023年11月にサービスの全面的なリニューアルを行いました。リニューアル版の概要についてはこちらの記事をご覧ください。この記事ではリニューアル版を使用して、収支計算報告書作成までの方法をご説明いたします。作業の流れは以下となります。それぞれの内容についてご説明いたします。1.アカウント登録をするクリプトリンクでアカウントを登録してください。登録は無料で行えます。取引件数や、海外取引所の利用の有無などによっては、有料プランが必要になりますので、必要に応じて有料プランをご利用ください。登録が完了すると登録したメールアドレスに認証メールが届きますので、認証のうえご利用を開始してください。収支の計算を行うには左メニューの「収支計算」より操作いただきます。2.期首残高を登録する前年度にも取引があり計算対象の年度の機首に暗号資産をお持ちの場合は、期首の残高の登録が必要になります。期首残高の登録は、以下2つの方法で行えます。① 期首残高の情報を直接登録する② 過去分のデータをインポートし、繰り越し明細を作成する。① 期首残高の情報を直接登録する汎用形式ファイルを用いてデータを登録します。STEP-1右上の「アップロード」からアップロード画面を開いてください。「取引明細フォーマット」を汎用フォーマットを選択して、表示される「汎用形式のサンプルファイルダウンロード」をクリックし、「clexchangeformat.xlsx」というサンプルファイルをダウンロードします。STEP-2ダウンロードした汎用フォーマットに期首の情報を入力します。取引年、取引日、取引時間、取引所、取引種別、取引通貨、決済通貨、決済代金、取引量のデータを入力してください。STEP-3STEP-1と同様、アップロード画面の、「取引明細フォーマット」で汎用フォーマットを選択して、STEP-2で作成したデータをアップロードしてください。アップロードが完了すると、期首の明細が登録されます。② 過去分のデータをインポートし、繰り越し明細を作成する。過去の計算年度に移動し、データを登録して繰り越し作業を行い期首残高を作成します。STEP-1画面上部の年度横の矢印をクリックして年度の切替を行ってください。STEP-2過年度分のデータを登録し、期末の調整を行います。※操作方法は当記事下部の以下箇所でご説明いたします。 データの登録方法:3. 取引データをアップロードする期末処理:5. 期末処理を行う収支計算報告書作成:6. 収支計算報告書作成するSTEP-3期末調整を行い収支計算報告書を作成したら、「次年度繰越を実行」より次年度繰越を行ってください。次年度に期首の情報を作成することができます。「次年度繰越を実行」をクリックすると、翌期に前期繰越の明細が作成されます。3.取引データをアップロードする前期繰越の明細が作成されたのち、計算年度の取引データのアップロードを行います。STEP-1画面右上の「アップロード」をクリックします。STEP-2「取引明細フォーマット」にご利用の取引所を選択し、ファイルをアップロードします。計算用のデータの取得方法については、「取引明細フォーマット」で選択した取引所の下部に、「○○のファイル作成方法はこちら」をクリックするとご確認いただけます。利用している取引所が対応していない場合は、汎用フォーマットをご利用ください。汎用フォーマットの作成方法はこちらを参考にしてください。4.通貨不足エラーを確認するデータの登録を行った後に 「通貨不足エラーを解消する」が表示された場合、以下のことをご確認ください。通貨不足エラーが発生した場合は以下確認を行ってください。すべての期間、すべての取引所の取引データが登録されているか前年度の残高が繰り越されていない 送付・預入の明細が正しく登録されていない再集計をしていない通貨不足エラーの原因がわからない上記のエラー原因を確認してもエラーが解消しない場合は、「通貨不足エラーを解消する」ボタンをクリックしエラーを解消してください。「通貨不足エラーを解消する」をクリックすると、通貨の不足が発生している暗号資産が一覧で表示されます。表示された暗号資産について「明細登録」、「0円購入」でエラーを解消してください。※「0円で購入」で不足分を解消した場合、期首に不足分を0円で購入した明細が作成されます。取得原価がないため想定以上の利益がでてしまう可能性がございますのでご注意ください。5.期末処理を行う取引データを全て取り込み、通貨不足のエラーを解消した後、期末の処理を行います。期末の処理については個人、法人でそれぞれ以下となります。個人:残高調整、みなし取得価額の設定(必要に応じて実施)法人:残高調整、証拠金みなし決済、時価評価残高調整計算上の期末残高と実際のウォレットの残高に差異が発生する場合があります。その残高の差異を合わせる作業を実施します。画面右上の「収支計算報告書」をクリックし、期末の調整を行ってください。ウォレットや取引所を確認し、期末時点での暗号資産の残数を「実際の残高」にご記載ください。記載したら「残高調整を実行し次へ」をクリックしてください。計算上の残高と実際の残高に大きな差が生じている場合は、登録された明細に漏れがないか等を改めてご確認ください。みなし決済(法人の場合)法人の場合は残高調整を行ったら、証拠金のみなし決済を行います。期をまたいでポジションを解消している、または解消していないポジションがある場合には、「自動で追加する」または「新規明細を登録する」をクリックして明細を作成してください。登録が完了したら「みなし決済を実行し次へ」をクリックします。期末時価評価(法人の場合)期末時に保有している通貨の期末時価評価を行います。期末レートにはクリプトリンクで入手できるレートが入力されております。ご自身でレートを記載することも可能です。期末時価評価が必要ない場合は左のチェックボックスのチェックを外すことで対象の通貨を期末時価評価の対象から外すことができます。6.収支計算報告書作成する報告書宛名を確認し、作成する書類にチェックを入れ「報告書を作成し次へ」をクリックすると報告書を作成できます。※個人の場合:みなし取得価額設定を行う場合は、右上の「みなし取得価額設定」をクリックして設定を行ってください。「収支報告書」をクリックすると収支計算報告書を確認することができます。赤い枠のボタンをおして、収支計算報告書をダウンロードまたは印刷してください。7.次年度繰越を行う収支計算報告書を作成したら、次年度の繰り越しを行ってください。内容にご確認いただき、「次年度繰越を実行」をクリックして今年度の残高を次年度へ繰り越します。困ったときは「ヘルプセンター」困ったらまず「ヘルプセンター」から質問内容を検索してください。それでも解決策が見つからない場合は、弊社サポートのお問い合わせよりご連絡ください。その際には必ずログインしてからお問い合わせ内容を送信ください。