仮想通貨の取引方法が多様化するなか、注目を集めているのが「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」という分散型取引所(DEX)です。この記事を読んでいるあなたは、「ハイパーリキッドは聞いたことあるけど、どんな取引所なの?」「ハイパーリキッドはおすすめ?メリットやデメリットは?」などの疑問を抱いているのではないでしょうか?そこで本記事では、ハイパーリキッドとは何か、その特徴やメリット・デメリット、さらにおすすめの使い方までわかりやすく紹介します。ぜひ最後までご覧ください。Hyperliquid(ハイパーリキッド)とはハイパーリキッドとは、仮想通貨の分散型取引所(DEX)の一種で、取引の自由度と利便性を追求した次世代プラットフォームです。その主な特徴は次のとおりです。現物取引と永久先物取引(満期日がない先物取引)に対応流動性提供(Vaults)やステーキングの機能を搭載最大50倍のレバレッジ取引が可能独自のHyperliquid L1ネットワークとコンセンサスアルゴリズムを採用オンチェーンオーダーブック方式により透明性と効率性を確保ネイティブトークン「HYPE」を発行しており、早期参加者への大規模なエアドロップも実施160種類以上の仮想通貨ペアに対応し、幅広い取引が可能ハイパーリキッドは、現物取引と永久先物取引の両方に対応しており、最大50倍のレバレッジ取引ができる点が大きな特徴です。従来のDEX(例:UniswapやSushiSwap)では、取引成立まで時間がかかることや、スリッページ(取引価格のズレ)が発生しやすいという課題がありました。そこでハイパーリキッドはこれを解決するために、独自開発したブロックチェーン「Hyperliquid L1」を導入し、オンチェーンオーダーブック方式を採用しています。オンチェーンオーダーブック方式とは、すべての取引に関わる処理がオンチェーンでオープンに行われるということです。多くの取引所ではオーダーブックはオフチェーンで管理され、取引所が仲介役として機能するというのが一般的になっていますが、ハイパーリキッドのオーダーブックはブロックチェーン上に存在し、すべての取引活動がブロックチェーンに記録されます。これにより、高速・低コスト・高い透明性という三拍子揃った取引体験を提供しています。さらに、2024年にはネイティブトークン「HYPE」を発行し、エアドロップキャンペーンも実施しました。このエアドロップにより、世界中の仮想通貨投資家から一気に注目を浴び、現在では160種類以上の仮想通貨ペアを取り扱い、BTC、ETHはもちろん、話題のミームコインや新興トークンまで幅広く対応しています。他にも、流動性提供(Vaults)、ステーキングといった資産運用機能も充実しており、総合的なDeFiプラットフォームとして進化を続けています。Hyperliquid(ハイパーリキッド)のメリット続いては、ハイパーリキッドのメリットをもう少し詳しく見ていきます。ハイパーリキッドのメリットは以下になります。本人確認(KYC)無しでも利用できる100種以上の銘柄を、最大50倍のレバレッジで取引できるHyperliquid L1というブロックチェーンにより高速・低コストである高度なセキュリティと取引の透明性が保たれている本人確認(KYC)無しでも利用できるハイパーリキッドでは、利用する際に本人確認(KYC)が一切不要です。通常、中央集権型取引所(CEX)では、本人確認書類の提出や審査に数日かかることもありますが、ハイパーリキッドならウォレットを接続するだけで即座に取引が可能です。これにより、個人情報を渡さずに済む登録の手間がかからない世界中どこからでもすぐにアクセスできるといった利便性が得られます。プライバシーを重視するユーザーには非常に大きなメリットでしょう。100種以上の銘柄を、最大50倍のレバレッジで取引できるハイパーリキッドでは、主要な銘柄だけでなく、新興トークンやマイナーコインも含め、幅広い仮想通貨にレバレッジをかけた取引が可能です。最大50倍のレバレッジを活用すれば、たとえば小額の資金(1万円)でも、最大50万円分のポジションを保有できます。もちろんハイリスクではありますが、トレードスキルがある人にとっては、短期間で効率的に資金を増やすチャンスになります。特に、国内取引所では扱っていないコインを積極的に取引したい人や、トレンドを狙った短期売買を得意とする人にとっては、大きな武器となるでしょう。Hyperliquid L1というブロックチェーンにより高速・低コストであるハイパーリキッドの取引は、独自開発の「Hyperliquid L1」というブロックチェーン上で動いています。これにより、トランザクションの処理速度が非常に速く、ガス代(手数料)も大幅に安く抑えられています。従来のイーサリアムメインネット上のDEXでは、ガス代が数千円〜1万円以上かかることも珍しくありませんでした。しかしハイパーリキッドなら、数円〜数十円程度のガス代で済むため、少額トレーダーでも気軽に取引できます。また、オンチェーンオーダーブック方式を採用しているため、板取引(Orderbook Trading)が可能で、CEXに近い使い心地を実現しています。高度なセキュリティと取引の透明性が保たれているハイパーリキッドでは、すべての取引データがオンチェーンに記録されます。そのため、誰でもブロックチェーン上で取引履歴を確認でき、取引の透明性が保たれます。さらに、資産の管理も自己管理型(ノンカストディアル)であり、取引所破綻リスクを回避できます。資金を預けっぱなしにする中央集権型取引所(例:FTXなど)で起きたような破綻リスクを心配する必要がない点も、大きな安心材料と言えるでしょう。Hyperliquid(ハイパーリキッド)のデメリットここからは、ハイパーリキッドのデメリットをいくつか紹介します。日本語表示には対応していない過去に何度か問題を起こしている日本語表示には対応していない2025年4月現在、ハイパーリキッドのインターフェースは英語・フランス語・中国語・韓国語などの提供がありますが、日本語での提供は行なっておりません。他言語に抵抗がある方にとっては、最初の操作に戸惑うかもしれません。ただし、仮想通貨取引に関する基本的な英単語(Buy/Sell、Long/Short、Leverage、Orderなど)を押さえておけば、比較的スムーズに利用できるでしょう。また、最近では日本語解説サイトや使い方ガイドも増えてきているため、英語に不安がある方でもサポート情報を参照しながら進められます。過去に何度か問題を起こしているハイパーリキッドは、2022年に創設された取引所ということで運営開始からまだ日が浅いこともあり、いくつかトラブル事例が報告されています。代表例としては、ETHロングポジション大量清算事件取引所内で大量のロングポジション(買い注文)が清算され、一時的に相場が大きく乱高下した。ミームコイン「JELLYJELLY」の上場即停止新規上場したトークンが、リスク管理不備により取引停止となった。などがあり、話題となりました。こうした事例からわかるように、ハイパーリキッドはまだ発展途上のプラットフォームです。取引する際は、ポジションサイズを適切に管理し、リスクを十分に考慮することが大切です。Hyperliquid(ハイパーリキッド)はこんな人におすすめここまで、ハイパーリキッドの特徴からメリット・デメリットについて解説してきましたが、結局、ハイパーリキッドはおすすめなの?と思っている人もいるでしょう。ハイパーリキッドは魅力的な取引所ではありますが、おすすめできる人とできない人がいます。ですので、ハイパーリキッドはどんな人におすすめなのかを紹介していきます。仮想通貨取引に慣れている中・上級者まず、ハイパーリキッドを使うなら、仮想通貨取引に慣れている中・上級者の方がいいでしょう。ハイパーリキッドの最大の魅力は、自由度の高い取引環境です。本人確認なしで高レバレッジ取引ができるため、既にCEX(バイナンス、Bybitなど)でレバレッジ取引の経験がある人には、非常にフィットします。また、オンチェーンオーダーブック取引に慣れている人なら、ハイパーリキッド特有のスピード感を生かして、より戦略的にトレードを進められるでしょう。国内取引所では買えないトークンを買いたい人買いたいコインがあるけど国内取引所では扱っておらず、ハイパーリキッドなら扱っている!という場合もあるでしょう。日本国内の取引所では、金融庁の規制により、取り扱い銘柄が限られています。ハイパーリキッドでは、話題のミームコインから海外で人気の新興プロジェクトまで、160種類以上の銘柄にアクセス可能です。新興銘柄や、まだ日本に上場していないトークンに早期参入したい人にとっては、絶好の取引環境といえるでしょう。ハイリスク・ハイリターンを狙いたい人最後は、リスクをかけてでも高い収益を狙いたい人です。最大50倍のレバレッジをかけた取引は、短期間で大きな利益を狙える可能性があります。その反面、リスクも非常に高いため、資金管理や損切りルールを徹底できる人でないとかなり危険です。勝負どころを見極め、リスクとリターンを冷静にコントロールできるトレーダーにとっては、ハイパーリキッドは大きな武器となるでしょう。Hyperliquid(ハイパーリキッド)の損益計算もクリプトリンクでハイパーリキッドでは、現物取引だけでなく、最大50倍レバレッジの先物取引(永久先物)も活発に行われています。しかし、こうしたレバレッジ取引や複数銘柄を跨いだトレードでは、正確な損益計算が非常に複雑になります。たとえば、取引履歴がハイパーリキッドL1チェーン上に保存されているため、手動で履歴を追うのは大変各取引に発生する手数料や、清算履歴を考慮する必要があるレバレッジをかけたポジションの損益管理が難しいといった課題が出てきます。こうした煩雑な損益計算を一括で管理するには、仮想通貨の損益計算ツール「クリプトリンク」の活用がおすすめです。クリプトリンクのメリットは、確定申告の手間を大幅に削減できる手作業で計算ミスをするリスクを回避し、安心して申告できる税務調査にも備えられる万が一の税務調査にも、正確な記録を提示できるため、余計なトラブルを防止できる初心者でも簡単に操作できる直感的なUI設計で、専門知識がなくても使いこなせるなどがあります。そして、クリプトリンクはハイパーリキッドにも対応しているため、ハイパーリキッドの取引履歴CSVをアップロードするだけで、現物取引と証拠金取引の損益を自動計算してくれます。毎年の税金対策を万全にして、安心して仮想通貨取引に集中できる環境を整えましょう!まとめ今回は、ハイパーリキッドとはどんな取引所か、について解説してきました。ハイパーリキッドは、分散型取引所(DEX)の進化版とも言える存在です。本人確認なしで取引できる自由度の高さ、独自チェーンによる高速・低コスト取引、そして最大50倍レバレッジと、多くの強力な武器を持っています。一方で、サービス開始から日が浅く、トラブル事例もゼロではないこと日本語インターフェースがない点など、注意点も押さえておく必要があります。ですが、ハイパーリキッドは特に、中・上級者トレーダー海外銘柄に積極的に投資したい人ハイリスク・ハイリターンを狙う挑戦者などの人にとっては、間違いなく魅力的なプラットフォームです。また、取引を続けるうえで避けて通れないのが税金問題です。ハイパーリキッドで得た損益を正確に管理し、納税リスクを減らすためにも、クリプトリンクなどの損益計算ツールの活用をおすすめします。関連記事【3分でわかる】DeFi(分散型金融)とは?特徴やメリットデメリットを簡単にまとめてみた仮想通貨(暗号資産)のプレセールとは?確定申告に向けた税金計算方法を説明しますソラナ(Solana)の損益計算はどうやるの?簡単に計算できる方法を画像付きで解説