Nexoは、仮想通貨を担保にしたローンやレンディングサービスを提供するプラットフォームです。ユーザーは仮想通貨を預けることで、利息を得たり、担保としてローンを組むことができます。業界内でも高利率の利息を提供しており、BitcoinやEthereumなどの主要な仮想通貨だけでなく、ステーブルコインや法定通貨にも対応しています。Nexoは、2018年よりレンディングをメインにサービスを提供しており、現在では700万人を超えるユーザーにサービスを提供している企業になります。そこで今回は、そんなNexoの現物取引と先物取引の取引データの確認方法と、収支の計算方法について簡単に解説していきます。Nexoの取引についてNexoでは、現物取引や先物取引だけでなく、暗号資産を預けて利息を受け取れるレンディングのサービスを行うことができます。また、資金を借入して取引を行うことができるため、本来所持している資産額より大きく取引を行うことができます。Nexoの取引履歴の確認方法上部メニューの「取引」を選択して表示される画面の「一般」では現物取引とレンディングの報酬を確認することができ、「先物」では先物取引の履歴を確認することができます。それぞれ表示された画面上で右上の「CSVダウンロード」をクリックするとデータの取得を行うことができます。一般(現物取引)のデータについて取得できるファイル名:nexo_transactions.csv取得したファイルのヘッダーTransactionTypeInput CurrencyInput AmountOutput CurrencyOutput AmountUSD EquivalentDetailsDate / Time (UTC)取得できるデータを確認すると、一つの取引でも複数の明細が生成されており、かなり複雑なデータになっています。そのためわかりやすいデータのみピックアップしてご紹介します。仮想通貨の売買0.01ETHを27.75696006NEXOを交換した履歴になります。Typeが「Exchange」となっているためわかりやすい明細かと思います。レンディングを行った&報酬を受け取った27.75696006NEXOをレンディングした履歴と、報酬を受け取った履歴になります。Typeが「Locking Term Deposit」が27.75696006NEXOをレンディングをするために預けた明細になります。※預けただけなので、損益や通貨の変動はありません。また、Typeが「Interest」が0.00000535ETHの報酬を受け取った明細になります。クレジットカードでUSDTの購入クレジットカードで50USDTを購入し履歴になります。USDXと記載されていますが、USDとUSDTを交換したと、考えられます。Boost取引を行った場合Boost取引にてLeverage2に設定して10USDTを0.0038306ETHに交換した履歴になります。10USDTと0.0038306ETHの交換と、もう一つ9.99461USDTと0.00381905ETHの明細が作成されていることがわかります。※この時、自動で9.99461USDXの借入が発生しています。借りた暗号資産を返済した場合借りた暗号資産を返済した場合は以下のような明細になります。10.11USDXを借入しており手数料として0.24USDX発生したため、10.387719USDTを10.35USDXに交換して返済を行っています。Nexoのデータでは、通常の売買を行うだけであればシンプルな明細になりますが、Boostを行ったり借入を行うと、明細が複雑になります。そのため、取引をする際には注意するようにしてください。先物取引のデータについて取得できるファイル名:nexo_futures_transactions.csv取得したファイルのヘッダーIdTimestampSymbolTypePositionPriceAmountStatusAssetSideDealIdInternalTransactionTypeTradingFeeAmountTradingFeeAssetExecutionPriceAsset8月31日現在、Nexoの先物取引はUSDT建てのもののみとなるため、損益や手数料はUSDTで発生します。取引明細は以下のようなデータになります。取引自体の損益は、Typeの「REALIZED_PNL」の箇所(今回は、-0.02128)が損益となります。また、ポジションを持った時と解消した時のデータに手数料が発生しているため、「TradingFeeAmount」の箇所を手数料として利用することができます。先物取引については情報がシンプルなので、比較的簡単に損益を確認することができますね。まとめ今回は、Nexoの取引データについてご紹介をしました。取引内容によってはかなり複雑なデータになってしまっているため、手動での計算は困難な部分があります。その場合は、収支計算ツールの「クリプトリンク」のご利用をご検討ください。Nexoをご利用の方はぜひご参考にしていただければ幸いです。