ステーブルコインには、法定通貨や仮想通貨、金や原油などの商品の価格の動きに連動させているものがあったり、特定の資産と価格を連動させているわけでなく、アルゴリズムによって価格の安定化を目指しているものもあります。特に法定通貨と連動させた「テザー(USDT)」や「USDC」、「JPYC」は決済手段として多くの方に注目されています。そんなステーブルコインに興味を持っている方の中には「ステーブルコインの買い方は?「ステーブルコインを買うメリット・デメリットは?」上記の疑問をもっている方もいるかと思います。そこで本記事では、上記の疑問について詳しく解説していきます。ステーブルコインを取引する際の注意点やステーブルコインを取引したときの損益計算方法なども解説しているので、最後までご覧ください。ステーブルコインとはステーブルコインとは、法定通貨やその他の資産に価値を連動させることで、価格の安定性を持たせた仮想通貨の一種です。ステーブルコインには米ドルと連動している「テザー(USDT)」や「USDC」、日本円と連動している「JPYC」、他にも金の価格と連動している「ジパングコイン(ZPG)」などがあります。これらのステーブルコインは国内取引所、海外取引所や専用のサイト等で購入することができます。ステーブルコインについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。「ステーブルコインとは?特徴やビットコインとの違いをわかりやすく解説」ステーブルコインの購入方法ここでは、国内取引所で購入できる「DAI」や「ZPG」海外取引所で購入できる「USDT」や「USDC」専用のサイトで購入できる「JPYC」これらの通貨の購入方法をそれぞれ解説します。DAIやZPGの購入方法「DAI」や「ZPG」は国内取引所で購入することができます。「DAI」を購入できる取引所はGMOコインコインチェックOKJ(旧:OkCoinJapan)等があり、「ZPG」が購入できる取引所はSBI VC TradeDMM ビットコイン等があります。(2024年8月27日時点)今回は「DAI」をOKJで購入する方法を解説します。STEP-1 OKJのアカウントを作成し、本人確認を行うまずは、OKJの登録画面に情報を入力してアカウント登録を行います。その後、本人確認を済ませます。STEP-2 日本円を入金する本人確認が終わったら取引できるようになるので、日本円を入金します。「資産管理」から「日本円入金」を選択します。振込先銀行口座が出てくるので日本円を入金します。STEP-3 DAIを購入する日本円を入金できたら「取引所」または「販売所」にてDAIを購入します。今回は取引所で購入する方法を説明します。「取引所」を選択したら通貨ペアを「DAI/JPY」にして自分が購入したい価格と数量を入力し、「DAI」を購入をします。取引が成立すれば購入できます。USDTやUSDCの購入方法「USDT」や「USDC」等の米ドルに連動するステーブルコインは、基本的には国内取引所では購入できないため、海外取引所で購入する必要があります。これらの通貨はBybitcoinbase等で購入することができます。海外取引所で通貨を購入する際、国内取引所で仮想通貨を購入し、その通貨を海外取引所に送金してから取引する方法が一般的でしたが、最近ではクレジットカード対応している取引所も増えてきているため、今回Bybitでクレジットカード決済を利用して「USDT」を購入する方法を説明します。STEP-1 Bybitのアカウントを作成し、本人確認を行うBybitの登録ページより、アカウントの登録を行います。登録が終わったら本人確認を行います。STEP-2 USDTを購入する「暗号資産を購入」から「ワンクリック購入」を選択します。受取通貨を「USDT」にして、購入したい数量または金額を入力します。決済方法を「Bank Card」にして「JPYで購入」を選択します。クレジットカードを登録していない場合は「Bank Card」をクリックし、「カードを追加」でクレジットカードを登録します。利用規約のチェックボックスにチェックを入れ「確認」を選び購入します。JPYCの購入方法日本円に連動する「JPYC」は専用のサイトやユニスワップなどのDEXで購入することができます。今回はJPYCの専用サイトで購入する方法を解説します。STEP-1 専用サイトでウォレットを接続する専用サイトから「JPYCを購入する」をクリックします。STEP-2 JPYCを購入するJPYCの販売所のページに移動するので、Metamask等のウォレットを接続してください。ウォレットを接続したら、情報を入力して「確認画面へ」をクリックします。購入内容の確認を行い、「この内容で申し込む」をクリックします。登録したメールに申込み内容と振込先が記載されたメールがくるので、代金を振り込みます。その後、ウォレットにJPYCが送信されます。ステーブルコインのメリット・デメリットステーブルコインを購入する際のメリットとデメリットについて説明します。ステーブルコインのメリットステーブルコインを取り扱う上でのメリットは以下となります。価格が比較的安定している決済手段として期待されている仮想通貨の購入に利用できるDeFiなど高い利率で運用することができるステーブルコインは法定通貨やほかの資産に価格が連動しているため、ビットコインやイーサリアムのような価格変動が激しい仮想通貨と比べて価格が安定しています。また、日本では、日本円や米ドルといった法定通貨に価格が連動するタイプのステーブルコインが「電子決済手段」として定義され、決済の手段としての利用が期待されています。さらに、「USDT」などのステーブルコインは他の仮想通貨を購入する手段としても広く利用されており、保有しておくことで、日本国内では購入できない通貨を入手することが可能です。加えて、ステーブルコインを運用できるDeFi(分散型金融)プラットフォームも数多く存在し、中には年利10%を超える高い利回りを提供するものもあります。ステーブルコインのデメリットステーブルコインを取り扱う上でのデメリットは以下となります。価格変動で大きな利益を得ることが難しいDeFiなどで運用する場合、ハッキング等のリスクがある先ほど説明したとおり、ステーブルコインは仮想通貨と比べて価格が安定しているため、価格変動で大きな利益を得ることが難しくなっています。また、DeFiでの運用は高い利回りが魅力的ではありますが、ハッキングや詐欺の可能性もある(これはステーブルコインに限らず他の仮想通貨も同様です)ので、DeFiで運用する際は、そのようなリスクを認識したうえで運用を行うようにしてください。ステーブルコインを取り扱いする際の注意点ステーブルコインを取り扱う際、注意しなければならないことは収入の大きさによっては税金がかかるという点です。ステーブルコインは、法定通貨やその他の資産と連動しているため、取引をしても損益が発生しないと思っている人もいるかと思いますが、暗号資産の取引と同様以下のような場合に損益が発生します。ステーブルコインでは以下の取引をしたときに損益が発生します。ステーブルコインを売却して法定通貨を受け取った。ステーブルコインで仮想通貨を購入した。ステーブルコインを決済で利用した。ステーブルコインをDeFiで運用して報酬を得た。これらの取引で利益が生じた場合、この利益は雑所得に含まれるので、給与所得があり、20万円以上の雑所得が発生した際には申告を行い税金を収める必要があります。具体的な計算方法など、仮想通貨の税金について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。「仮想通貨(暗号資産)の税金まとめ!10個の利益発生のタイミングと損益計算方法を解説」ステーブルコインの損益計算ツールはクリプトリンククリプトリンクでは取引所のデータをアップロードしたり、ウォレットを連携することでステーブルコインの損益計算を自動で行うことができます。クリプトリンクは月額300円台から利用できますので、ぜひサービスの内容をご覧いただき、ご活用ください。まとめそれでは最後に、本記事のおさらいをしておきましょう。本記事では、ステーブルコインとはステーブルコインの購入方法ステーブルコインを購入するメリット・デメリットについて解説しました。また、ステーブルコインは以下の取引を行った際、損益が発生します。ステーブルコインを売却して法定通貨を受け取った。ステーブルコインで仮想通貨を購入した。ステーブルコインを決済で利用した。ステーブルコインをDeFiで運用して報酬を得た。ステーブルコインを取引している方は、今一度、ご自身の損益を確認してみてはいかがでしょうか?