仮想通貨の世界には、常に新しいプロジェクトやコインが登場しています。その中でも注目されるのが、ワールドコイン(WLD)です。WLDは、無料で得られる仮想通貨として、多くの投資家や興味を持つ人々の関心を集めています。本記事では、「ワールドコイン(WLD)ってなに?」「ワールドコインを無料でもらう方法は?」「ワールドコインを受け取った時の計算方法はどうしたらいいの?」こういった疑問に対して、分かりやすく詳しく解説していきます。最後には、仮想通貨の損益計算ツール「クリプトリンク」での計算方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。※本記事はワールドコイン(WLD)のプロジェクトを推奨する記事ではございません。この記事の要約ワールドコインとは?: OpenAI CEOサム・アルトマン氏らが手がける“ID × 暗号資産”プロジェクト。虹彩スキャンで唯一無二の World ID を発行し、その報酬としてトークン WLD を無料配布無料配布のステップ: ①World Appインストール→②Orb予約→③当日認証→④WLD受取ワールドコインの損益計算: 報酬受け取り時、WLDを他の仮想通貨に交換時の損益計算方法を解説&ワールドコインの取引履歴の確認方法を図解で説明税務: 受取時点の時価で損益計算する手順をクリプトリンクで実演ワールドコインとは?仮想通貨「WorldCoin」(ワールドコイン)は、2020年に共同設立されたプロジェクトです。生成AIツール「ChatGPT」の開発会社であるOpenAIを率いるSam Altman(サム・アルトマン)氏と、量子情報科学と機械学習の専門家であるAlex Blania(アレックス・ブレニア)氏によって立ち上げられました。ワールドコインは上場してから2024年2月まで200円代~300円代の価格をキープしていましたが、2024年3月に一時1,000円を超える高騰をみせました。その後、価格は下落していき、2025年7月現在は160円ほどで推移しています。しかし、2025年7月時点でユーザー数は2,600万超、160か国以上に展開しています。ワールドコインの特徴ワールドコインは、Worldcoin Grantsを通じて、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)のグローバルな分配システムの実現を目指しています。ユニバーサルベーシックインカムとは、政府が条件なしで市民に最低限の生活費を支給する制度です。これにより、所得格差の縮小や貧困の解消、労働市場の柔軟性向上、創造的な活動の奨励などを目指しています。そんなワールドコインには、専用のツール「World App」というものがあります。World AppでWorld IDによって人間であることを証明することで、毎月ワールドコインを受け取ることができます。ワールドコインの注意点ワールドコインは、Orbと呼ばれるボール状のデバイスで網膜(虹彩データ)をスキャンすることで人間であることを証明します。そのため、プライバシーやセキュリティに関する懸念が示されています。この懸念に対し、ワールドコインは虹彩データのスキャンがプライバシーを侵害することはないと主張しています。しかし、「登録時に多くの個人情報を収集しており、十分な同意が得られていないのではないか」との指摘もあります。ワールドコインの将来性ワールドコインは、未来の人工知能の進化に備えるために設立されたプロジェクトで、伝統的な通貨に代わる新しいグローバル通貨の可能性があります。サム・アルトマン氏が率いるこのプロジェクトは、革新的な技術を駆使して進行中で、彼のカリスマ性とリーダーシップが期待されています。2023年12月には、World ID 2.0のアップデートが発表され、ディスコードやマインクラフトなどのアプリとの統合が可能になり、QRコードによる本人確認が導入されました。これにより、サービスの利便性と安全性が向上し、さらなる普及が期待されています。ワールドコインのもらい方0. 無料配布を受け取る前に知るべき3つのポイントポイント内容チェックリスト対応地域WLDの配布は各国レギュレーションで制限。日本は現時点で受取自体は可能だが取引所上場は限定的・配布対象国か?・ウォレットでWLD表示されるか?プライバシーOrbは虹彩スキャンを行うが、生データは端末側で暗号化して即時削除される仕組み。とはいえ“生体データ提供”のリスクを理解すべき・利用規約を熟読・同意の上で参加税金受取時点の時価で雑所得が発生。履歴の管理必須・受取日時をメモ・クリプトリンクで損益自動計算まず、ワールドコインを無料でもらう前に、上記のポイントをしっかりと把握しておきましょう。それでは、ワールドコインのもらい方を説明していきます。手順は以下の4つになります。World Appをインストールしてアカウント作成World AppでOrb認証を予約予約した日時・場所でOrb認証報酬の受け取りそれでは、報酬を受け取れるようになるまでの手順を詳しくご紹介いたします。本記事では無料配布について紹介していきますが、取引所で取引したい場合は以下の記事をご覧ください。ワールドコインはどこで買うことができる?買い方や注意点を解説1. World Appをインストールしてアカウント作成まずWorld Appをインストールしてアカウントを作成します。インストールはこちらから👇App storeGoogle Playインストールが完了したら、アプリで操作を行いアカウントの作成をします。アカウントの作成は電話番号の認証だけで行うことができます。2. World AppでOrb認証を予約World Appの右上の⚙アイコンをクリックし、「設定」を開き、「Orbを見つける」から予約を行います。3. 予約した日時・場所でOrb認証予約した日時・場所でOrb認証を行います。私がOrb認証を行った当時(2023年8月ごろ)は認証できる場所も少なく予約もほとんど埋まっている状況でしたが、現在では認証できる場所も増えたおかげで予約は自由にできるようです。私が認証したときは、係員に誘導をしてもらい認証を行いました。4. 報酬の受け取りとロック解除スケジュールOrb認証をおこなったら、World Appで報酬を受け取ることができます。受け取りできるようになったら、World AppのGrantで報酬を受け取ることができます。私は登録後、36WLD(2024年4月12日時点の時価だと35,000円ほど)を受け取ることができました。その後は隔週で平均3WLDの報酬を取得して計97WLDを報酬として取得している状況です。また、2025年7月現在、WLDの配布料や配布頻度、ロック解除の詳細は以下のようになっています。種類配布量配布頻度ロック解除ベースグラント最大40 WLD月1回受取直後に100%流動可パスポート連携ボーナス追加20 WLD同上同上リバリデーション報酬変動不定期条件達成時新しいWLDをもらえるようになるとアプリがリマインド通知を出すので、通知をONにして配布日の取りこぼしを防ぎましょう。ワールドコインの損益計算方法ワールドコインで損益が発生するタイミングは2つあります。ワールドコインの報酬を受け取ったタイミングワールドコインを他の通貨に交換したタイミングタイミング課税区分計算のポイント受取時雑所得受取日の時価×数量売却/交換時雑所得売却額-取得価額ワールドコインを受け取った履歴についてはWorld App内でも確認できますが、ワールドコインはWorldチェーン上で受け取りをしているので、World scanで確認することができます。ワールドコイン以外にも、このように仮想通貨を受け取った場合の税金については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。仮想通貨をもらった時の税金とは?エアドロップなどの利益の計算方法を解説1. 報酬を受け取った時の計算方法ワールドコインを報酬として受け取った時は、その時の時価で利益が発生します。例えば、「2024年1月9日に3WLD受け取った場合」この時のWLDの日本円レートが約400円のため、3WLDの受け取りで約1,200円の利益が発生します。2. WLDを他の通貨に交換したときの計算方法報酬として受け取ったワールドコインを他の通貨に交換した場合にも損益が発生します。仮想通貨の売買での損益は以下の式で算出することができます。(総平均法)【売却総額】-(【平均取得単価】×【売却総数】)= 【収支金額】例えば、以下の流れで取引をおこなった場合のWLDの損益を計算してみましょう。① 1月9日に3WLD(1,200円分)の報酬を受け取った。② 1月15日に3WLD(1,200円分)の報酬を受け取った。③ 1月30日に3WLD(1,100円分)の報酬を受け取った。④ 2月14日に3WLD(1,300円分)の報酬を受け取った。⑤ 3月30日に10WLDを85USDT(12,750円)に交換した。売却総額⑤でWLDをUSDTに変えているため、売却額は85USDTとなります。このときのUSDTの日本円レートが150円のため、12,750円が売却額となります。平均取得単価報酬として受け取った場合、その時の時価が取得原価になるため、①~④が対象となります。そのため、平均取得単価は、取得原価÷取得数量で求められるため、4,800円 ÷ 12WLD = 400円となります。総平均の式に当てはめて計算すると、12,750 ー ( 【400円】 × 【10WLD】 ) = 8,750円となるのでWLDの売買で8,750円の利益が発生していることになります。ワールドコインの取引履歴を確認する方法World Appで確認する方法下のスクリーンショットのようにホームからワールドコインのマークをクリックします。ウォレット画面に行くので、Worldcoin残高の「詳細」をクリックします。直近の履歴はこの画面でも見ることができますが、「すべて見る」をクリックすると、過去の受け取りの履歴もすべて確認することができます。world chain scanで確認する方法まずWorld Appでアドレスを確認します。まずは画面右上の歯車マークをクリックすると、下のスクリーンショットのとおり、設定画面にいきます。そこで、「ウォレット」をクリックすると、自分のウォレットのアドレスを確認することができます。確認したら以下のページでアドレスを入力し、「Token Transfars(ERC20)」を確認すれば、World App上での通貨の移動を確認できます。https://worldscan.org/クリプトリンクで簡単に登録クリプトリンクの計算ツールでは、ウォレット/DeFi取引機能でWorld Appのアドレスを連携することで、簡単にワールドコインの取引を登録できます。ここでは、World Appのアドレス連携から報酬の登録方法まで説明します。1. アドレスを連携するクリプトリンクにログインしたら「ウォレット/DeFi取引」から「登録済みウォレットアドレス一覧」をクリックしてください。「ウォレットアドレス新規登録」にて「アドレス」を入力して、「自動取得」でWorldを選択し、取得開始日時を選択して登録を行ってください。(以前ワールドコインはOptimism上にあったため、画像はOptimismを選択していますが、現在はWorld chainに移行しています)※15ヶ月以内であれば自動取得でデータを連携することが可能です。もし、15ヶ月よりも前の取引がある場合は「CSV登録」で登録してください。2. 取引種別を「報酬」に変え登録するアドレスを連携し、データを取得したら「未登録画面」に取引が表示されます。連携後のデータの取引種別が「受取(移動)」になっているため、「詳細修正」から下のように取引種別を「報酬」に変える必要があります。取引種別を変更したら「登録」ボタンで登録を行います。3. データに反映 「収支計算」画面に移動し、再集計をするとどのくらい利益がでているかを確認することができます。まとめ本記事では、ワールドコイン(WLD)とは何かから、WLDのもらい方まで詳しく紹介しました。最後に、WLDのもらい方をおさらいしておきましょう。World Appをインストールしてアカウント作成World AppでOrb認証を予約予約した日時・場所でOrb認証報酬の受け取りまた、ワールドコインの将来性や危険性、損益が発生するタイミングや計算方法についてもご説明をおこないました。無料で報酬を受け取った場合には、利益が発生し、確定申告が必要になるケースがありますので、ご自身の損益を今一度確認してみてはいかがでしょうか?関連記事world chainでワールドコインをもらった場合の収支計算方法をクリプトリンクを使って解説!ワールドコインはどこで買える?買い方や注意点を分かりやすく解説海外取引所&DEX活用術!日本で買えない仮想通貨の調べ方と買い方を徹底解説